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2016年07月24日
nSAKしぐさ 2
nSAKしぐさ第2回はP8編です。
前回のG36編はこちら
▲nSAKしぐさ ~P8編~
・Laden(装填)

A~B:右手でP8のグリップを保持し、弾倉前面に人差し指を添えて押し込みます。
C~E:スライドを掴み右手を突き出し、左手を右の肩に添えます(体の部位がマズルより前に出ないようにします)。
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・Die Persönliche Sicherheitskontrolle (PSK:個人安全管理)
装填の後PSKを実施します。P8におけるPSKは
1.必要に応じてマガジンを引出し、装填状態を確認
2.マガジンがしっかり挿入されているか確認
3.ハンマーを起こす
4.スライドを1cmほど下げ、薬室内を確認
5.照準器を確認
6.セーフティレバーを下げ、ハンマーを倒す(デコック)
という手順で行われます。
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・Waffenhaltung(握り方)

A:P8と前腕は一直線を形成します。親指と人差し指でフォークをつくりその間にP8が納まる形です。人差し指はフレームに沿わせます。
B:グリップのなるべく高い位置を握るべきですが、指がスライドと干渉してはいけません。親指はセーフティレバーの下に位置します。
両手で握るとより安定性を得ることができます。
右手を前に突きだし左手は後ろに引くように力を掛けると効果的に安定させることができます。

A:左手はグリップの空いたスペースに置きます。図は45°下向きの左手を示しています。
B~C:左手の親指は右手の親指の下に位置します。
D~E:左手の人差し指~小指は右手の指を包みこみます。
F:左手の親指はスライドの往復を阻害してはいけません。
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P8の射撃姿勢には立射、膝射、伏射の3つがあります。基本的には両手で構えますが、状況によっては片手で扱うこともあります。
・Stehend(立射)
A:両足は肩幅に開き、体重を均等に配分し、両腕は体に対して対称形に伸ばします。腕は完全に突きださず、肘をやや曲げます。右手は前方に突きだすように力を掛け、左手は後ろに引くように力を掛けます。
B:片手での発砲は両手で保持することが不可能な場合にのみ用いるべきです。右手で構える場合は右肩を標的に向け、足の間隔は肩幅で、角度は45°となります。

・Kniend(膝射)
両膝(C)か右膝(A)を地面に付けます。右膝を付くとき、右の踵は尻に当てます。G36同様、肘を膝で支えることができます(B)。

・Liegend(伏射)
パッドに依託した状態(A)と腕がフリーの状態(B)が示されています。

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・Nachladen(再装填)
P8の弾倉交換は次のように行われます。
A:新しい弾倉を左手に持ちます
B:交換したい弾倉を引き出します
C:新しい弾倉を挿入します
D:新しい弾倉がしっかり固定されているか確認

弾倉が完全に空になりホールドオープンした状態からの弾倉交換は次のように行われます。
A:弾倉を落下させます
B:新しい弾倉を取出し挿入します
C:弾倉の固定を確認します
D:スライドストップレバーを下げホールドオープンを解除し、P8を前方に突きだします
E:戦闘を続行します

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・Nahbereichsschießen(近距離射撃)
20mまでの脅威に対する射撃についてです。P8はホルスターで携行されるものとします。
P8における準備姿勢も3種類。
・Wartestellung(待機姿勢)
・Kontaktstellung(接敵姿勢)
・Einsatzstellung(突入姿勢)

Wartestellung(待機姿勢)は射撃動作に移るまでのタイムラグを短縮するための姿勢です。
足は肩幅に広げられ、上体は直立し、左の手のひらは胸に当てられています。
銃は開いたままのホルスターに入っており、右手で保持されています。
Kontaktstellung(接敵姿勢)は即応性の高い姿勢です。銃は両手で保持されており、45°下方に向けられています。
Einsatzstellung(突入姿勢)は閉所での安全性に重点を置いた姿勢です。銃は体の近くで保持され銃口は真下を向いています。
・Ziehen(ドロウ)
ホルスターから銃を抜く動作は4段階でなされます。
1.左手を胸に置き、右手でグリップを握ります。必要に応じてホルスターのロックを解除しておきます。
2.ホルスターから銃を引き抜きます。人差し指はフレームに這わせます。
3.銃口を標的に向けます。
4.グリップを両手で保持し、射撃姿勢か接敵姿勢をとります。
ホルスターに戻す際は逆の動作となります(親指でセーフティレバーのポジションを確認しながら)。

・Waffenwechsel(トランジション)
弾切れや機能障害などにより銃の変更が必要になる場合があります。弾倉の交換や機能障害のクリアに時間がかかるときは拳銃に切り替わります。
図には左手を利用してG36を左側へ流し、右手で拳銃を抜き両手で構えるプロセスが示されています。
ホルスターから抜いたP8は一度胸の前でホールドし、真っ直ぐ突き出すようにして構えます。


参考画像(Photo:Bundeswehr)
・Deckungen(遮蔽)
原則はG36と同じです。



参考画像(Photo:Bundeswehr)
・Schießen in der Bewegung(移動を伴う射撃)
20mまでの射程で適用されます。安定のため膝は伸ばしきらず、上半身は常に同じ高さをキープします。前進するときは踵から(A)、後退するときはつま先から地面に付けます(B)。


参考画像(Photo:Bundeswehr)
・Schießen aus der Drehung(振り向きざまの射撃)
これも原則はG36と同じです。

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最後にBW公式チャンネルがnSAKを取り上げた際の動画を貼っておしまい。
G36編とP8編に分けそれっぽい動作という体裁でまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
資料にはMP7やMGについての項も見られましたので機会があれば諸々の補足と共にまとめてみたいと思います(こちら)。
Tschüs!!
Posted by Nekotin at 15:53│Comments(0)
│ドイツ連邦軍
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