2018年06月03日

Dienstglas 8x30


Dienstglas 8x30

そろそろ手を出してもいいんじゃないか、

……いや、出すべきなんじゃないか、

ということでBWな双眼鏡を入手してみました。






Dienstglas 8x30

某オクに転がっていたのをほぼ衝動買い。一応30秒くらい悩みましたけどね。

プリズムタイプのゴツめの構造いかにもな雰囲気を醸していてかっこいい。

8×30(倍率×対物レンズ径)なのでよく見られるD16型かな、と思ったんですが、
届いてからよく確認すると、う~んちょっと違うかな、なんだろうコレ感が……






Dienstglas 8x30

民生品かな、と一瞬頭をよぎりましたが接眼側カバーをめくるとコレ。

再軍備時(55年)から供給され始めたモデルなので本当に古いもの。






Dienstglas 8x30


左眼側カバーをめくるとヘンゾルトウェッツラーブランドのロゴとBWBステッカー。

この時点でヘンゾルトはカール・ツァイスのブランドの一部をなしていましたが、
ツァイスはツァイスで6×30や8×30等の双眼鏡をBWに対して供給していました。

(大手ツァイスだけでは需要に対応できなかったということでしょうか)

レーザ保護搭載のD16が登場するまで、これら旧型が兵士の目となりました。



ちなみにヘンゾルトやツァイスの調達価格が膨らみ過ぎたため、シュタイナー製のD12が66~72年の間調達されたと言われています。
D12では防水仕様や窒素封入等の実験的な技術が盛り込まれましたが、修理・維持に手間がかかり結局ペイできなかったんだとか。





Dienstglas 8x30

こんな風にカバーをめくって使います。このゴムカバー付モデルは59年から登場。

左右で微妙に仕様が違いますけど何かの要因で交換されたのかもしれません。






Dienstglas 8x30

接眼レンズ側のカバーは経年劣化も相まって千切れかかってます。

右眼カバーの赤いマーキングにはどんな意味があるんでしょうかね。






Dienstglas 8x30

アイリリーフは0なので上手く撮影できませんでした。
ガスマスク着用時なんかは困っちゃうでしょうね。

像に関してはさすが一流ブランド、メチャメチャ綺麗。

右眼側にはレンジファインダーが挿入されています。
適当に近所眺めて距離を推定する遊び楽しい……



使用例~は古いのでパス。一応80年代ぐらいまでは主力部隊でも見られます。





これもコンパスと同じでハマると「専攻」マニアになっちゃいそうですね。
世の中のコレクターたちの気持ちがちょっとわかったような気もします。


お次は本命のD16を入手したいところです。


D16以外にもD17(7x50)、D18(7x50)、D19(10x50)と似たようなバリエーションがあるのですが、
部隊によって供給されるものが異なるのか、年代によって違うのか、調べておかなければ……




Tschüs!!




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