2020年05月24日
Battle Display Kit List 01
普段は買い物記事ばかりで体系的に装備を扱うことはあまりないこのブログ。
自分にとっての装備の情報整理を兼ねて、特定の部隊を想定したアイテムを並べてみたいと思います。
今回のテーマは2013年前後の「3./FschJgBtl261」としましょう。 EGB中隊ですね。
脳内ではバッチリ仕上がっているんですが実際に引っ張り出してみると……

装具関係から見ていきましょう。
当然ミッションによって選定される装備品は異なるのですが、「市街地攻撃戦術(Urbane Angriffstaktik)」を主眼としました。
建物から建物への近接戦闘や室内戦闘(Häuserkampf)がメインですので、プレキャリとヘルメットを軸とした抗弾装備です。
プレキャリの構成は次の通り。
LHT LT025 Gen.III……プレートキャリア
LHT LT001 Gen.II……ダブルマガジンポーチ
LHT LT017 Gen.II……ラジオポーチ
LHT LT056 Gen.II……ダンプポーチ
LHT LT021 Gen.I……ユーティリティポーチ
プレキャリはLHT Gen.IIIで。年代的にはGen.IVでもOKです。
マガジンポーチは2連結で入れてもよし、1本ずつ入れてもよし、という柔軟性からダブルタイプに。
というかプレキャリと一緒に支給されるのがこのダブルマグポなので必然的なものなんですが。
このマグポーチ、同時期のEGBを見るにGen.IIでもGen.IIIでもOKな様子。年代のイメージ的にはGen.IVのほうがもっともらしいかも。
(というところで思い出した、このプレキャリFschJgBtl313用に組んだヤツだ……)
分隊長や副分隊長を想定しているので無線機(SEM52SL)を携行します。
これも分隊に支給されたキットからLT017型ラジオポーチをレイアウト。
ダンプポーチもユーティリティポーチもよく見るタイプです。これもキットに入っているものでしょう。
全体的に変化球は抑え気味に、無難にまとめてみました。

前述の通り分隊長/副分隊長を想定しますので無線関連機器を一通り。
無線機本体はSEM52SLです。分隊長と副分隊長で2つの班(Trupp)に分かれますのでそれぞれ携行しないといけないんですね。
アンテナは個人的な感性で0.9mアンテナをチョイス。0.4mアンテナでもOKです。
0.9mアンテナと0.4mアンテナではキットの形態が異なるのですがどちらも見られますね。
PTTはペルターのNF10コネクタ対応型。並列配線タイプが望ましいのでその通りに。
ヘッドセットはコムタックXPで、マイクはMT7としました。MT31マイクの方が多く見られますが組み換えが面倒だったので。MT7も使用例がないわけではありません。
コムタックXPの金字のマーキングも2パターンありますがどちらもOK。BW全体で混在しています。
FschJgBtl261の場合無線機持ちの分隊長/副分隊長以外の隊員はイヤマフとしてのXP(通信機能なし)を着用しています。
FschJgBtl263だと全員通信機能付きだったりもするんですが、コムタックについては大隊によって調達が異なるといえます。

ユーティリティポーチの中身はこんな感じに。
隊長格なのでナビゲーション器機は必要です。作戦用のマップや補助のコンパスも用意したいところ。
交換用の電池は作戦時間を加味してもっと増やしてもいいと思います(種類も)。
ITWの笛、ストロボ、紐付きIRサイリウムは合図用や非常用として。
フラッシュライトは室内など薄暗い場所のサーチ用ですが、これはG36マグポの脇に付けたピストルマグポに入れた方が良いかも。
ポーチのパルステープに突っ込んでいるのはキャプチャ用のハンドカフ。
カラビナも多目的に使えますので引掛けておきます。サバイバルキットに含まれている紐と組み合わせれば即席で何かを留める道具になります。
個人の役割に応じてグレネード(DM51)、スモーク(DM25/DM32)、フラッシュバンなどの弾薬も付加されますが、この例では想定していません。

背面にはソースのハイドレーション。隊員の役割によってSEM70を背負ったりブリーチングツールを背負ったりと個性が出るのが背面。
ハイドレーションはその人の必要性によりけりですが、ISAF派遣に参加した際に支給されたアイテムを本国でも使い続ける、みたいな要素が欲しかったので。
3./261も07年のコンバットレディ以降08年、09年、11年とアフガニスタンに派遣されています。

ベルト周りです。主にP8のレッグホルスターを吊るためですが、細々としたポーチを付加できるのでいろいろ活きてきます。
BHIのホルスターは教導過程で支給されたと考えられるODのものを。
ピストルマグポーチはFschJgBtl261のEGBでたびたび見られるイーグルのFBタイプです。
イーグル製のものを用意しましたがBHIにも同型があるので、ホルスターに合わせてBHIで揃えた方が自然なのかもしれません。

ワルサーのフォールディングナイフはツールとして。タイラップじゃないと付かないかな。
仰々しいKM2000は使いどころを選びますが、アクセントを加えるためにチョイス。

プレキャリに余裕がないのでファーストエイドポーチはベルトに装着することにします。
ポーチは13年頃から見られるLHTのLT012型を起用します。
中身はEEH-Aキットなど最も基本的なものでよいと思われます(画像では適当ですが)。
CAT(止血帯)はプレキャリの表面など分かりやすい部分にあれば良さそうです。

その他の装着品です。グローブは個人差が大きいのでメジャーどころからオーパーツにならないものを選定。
腕時計も個人差はありますがよく見られるSUUNTO VECTORを。
Revision Sawflyはある年代からよく見られるようになりますので、ほとんどこれ一択になりますね。
ゴーグルだとRevision Desert Locustも。

想定した年代でよく見られるのはMSA TC3000ですが、それらが支給される以前からTC2000などが用いられていたと考えられます。
その点を利用したアクセントとして、ISAF派遣のために個人購入したTC2000を本国でも使用、といったストーリーを付加していきます。
夜間の行動を想定しているのでLUCIEも加えましょう。マウントにはスペーサとして乾電池を挟みます。
識別用のIRサイリウムは頭頂部にパンツァーテープで留めることにします。

武装はG36KA2で、EOTech552とLLM01をマウントするにとどめます。スリングは当たり障りのない官給品。
この時代のEGB中隊の武装ならこれだけでOKです。
P8もライトモジュールなどは使わず素の状態で。

被服関係です。上衣(ブルーゼ)はLeo KöhlerのKommando Feldbluse、個人購入か部隊購入なんでしょう。
下衣(ホーゼ)は官給のEinsatzkampfhoseで、EGB中隊の被服としては一般的な組み合わせに。

ホーゼのベルトはYatesのコブラバックルタイプを。ヘリによる空中機動展開任務であればランヤードも付加できます。

このほかブルーゼとしては官給のスタンダードタイプやEinsatzkampfbluseも適用できます。

環境に応じてブルーゼの下に着込みます。寒冷地でもプレキャリの下にスモックやシェルジャケットを羽織るというのはあまり見られませんのでここでは支給品に含まれるウールパワーを選びました。
ブルーゼの襟元から見えるとかっこいいんですよね。
以下参考フォト

Cold Response 2014より。コムタックXPの機能の違いが分かる画像。頭頂部のIRサイリウムも特徴的です。
左のスプリッター柄のヘルメットの隊員はよく見る隊長格の人で、今回のキットでも多々参考にしました。

同じくCold Response 2014より。ベルト周りが分かります。FBタイプのピストルマグポも見られます。
Serpa付属のパドルも興味深い使用例です。
G36マグポーチはやっぱりGen.IVがよかったか……

Colibri 2013より。左の隊員のソースのハイドレはどちらかというとレアな例ですね。ベルトにはワルサーのナイフケースが。

同じくColibri 2013より。こちらでも頭頂部のIRサイリウムが見られます。

ILÜ 2013のデモンストレーションから。この画像でEGB中隊特有の特殊部隊になりきらない独特の雰囲気が分かっていただけるかと。
以下反省点
・実はFschJgBtl261/263(EGB)用にGen.IVプレキャリで組んだセットがあったんです。G36マグポもGen.IVなのでそっちを起用した方が良かったですね。
・小物の用途をもっとはっきりさせた方が良かったですね。これはリサーチして情報を掘り下げなくては。
・ファーストエイドの中身もきちんとそれらしく揃えないといけません。EGBだとCFR系キットから応急用品が追加されているかも。
装備を広げるだけとはいえ存外カロリーを使う作業でしたが、また機会があればキットを展開してみたいと思います。
Tschüs!!
自分にとっての装備の情報整理を兼ねて、特定の部隊を想定したアイテムを並べてみたいと思います。
今回のテーマは2013年前後の「3./FschJgBtl261」としましょう。 EGB中隊ですね。
脳内ではバッチリ仕上がっているんですが実際に引っ張り出してみると……

装具関係から見ていきましょう。
当然ミッションによって選定される装備品は異なるのですが、「市街地攻撃戦術(Urbane Angriffstaktik)」を主眼としました。
建物から建物への近接戦闘や室内戦闘(Häuserkampf)がメインですので、プレキャリとヘルメットを軸とした抗弾装備です。
プレキャリの構成は次の通り。
LHT LT025 Gen.III……プレートキャリア
LHT LT001 Gen.II……ダブルマガジンポーチ
LHT LT017 Gen.II……ラジオポーチ
LHT LT056 Gen.II……ダンプポーチ
LHT LT021 Gen.I……ユーティリティポーチ
プレキャリはLHT Gen.IIIで。年代的にはGen.IVでもOKです。
マガジンポーチは2連結で入れてもよし、1本ずつ入れてもよし、という柔軟性からダブルタイプに。
というかプレキャリと一緒に支給されるのがこのダブルマグポなので必然的なものなんですが。
このマグポーチ、同時期のEGBを見るにGen.IIでもGen.IIIでもOKな様子。年代のイメージ的にはGen.IVのほうがもっともらしいかも。
(というところで思い出した、このプレキャリFschJgBtl313用に組んだヤツだ……)
分隊長や副分隊長を想定しているので無線機(SEM52SL)を携行します。
これも分隊に支給されたキットからLT017型ラジオポーチをレイアウト。
ダンプポーチもユーティリティポーチもよく見るタイプです。これもキットに入っているものでしょう。
全体的に変化球は抑え気味に、無難にまとめてみました。

前述の通り分隊長/副分隊長を想定しますので無線関連機器を一通り。
無線機本体はSEM52SLです。分隊長と副分隊長で2つの班(Trupp)に分かれますのでそれぞれ携行しないといけないんですね。
アンテナは個人的な感性で0.9mアンテナをチョイス。0.4mアンテナでもOKです。
0.9mアンテナと0.4mアンテナではキットの形態が異なるのですがどちらも見られますね。
PTTはペルターのNF10コネクタ対応型。並列配線タイプが望ましいのでその通りに。
ヘッドセットはコムタックXPで、マイクはMT7としました。MT31マイクの方が多く見られますが組み換えが面倒だったので。MT7も使用例がないわけではありません。
コムタックXPの金字のマーキングも2パターンありますがどちらもOK。BW全体で混在しています。
FschJgBtl261の場合無線機持ちの分隊長/副分隊長以外の隊員はイヤマフとしてのXP(通信機能なし)を着用しています。
FschJgBtl263だと全員通信機能付きだったりもするんですが、コムタックについては大隊によって調達が異なるといえます。

ユーティリティポーチの中身はこんな感じに。
隊長格なのでナビゲーション器機は必要です。作戦用のマップや補助のコンパスも用意したいところ。
交換用の電池は作戦時間を加味してもっと増やしてもいいと思います(種類も)。
ITWの笛、ストロボ、紐付きIRサイリウムは合図用や非常用として。
フラッシュライトは室内など薄暗い場所のサーチ用ですが、これはG36マグポの脇に付けたピストルマグポに入れた方が良いかも。
ポーチのパルステープに突っ込んでいるのはキャプチャ用のハンドカフ。
カラビナも多目的に使えますので引掛けておきます。サバイバルキットに含まれている紐と組み合わせれば即席で何かを留める道具になります。
個人の役割に応じてグレネード(DM51)、スモーク(DM25/DM32)、フラッシュバンなどの弾薬も付加されますが、この例では想定していません。

背面にはソースのハイドレーション。隊員の役割によってSEM70を背負ったりブリーチングツールを背負ったりと個性が出るのが背面。
ハイドレーションはその人の必要性によりけりですが、ISAF派遣に参加した際に支給されたアイテムを本国でも使い続ける、みたいな要素が欲しかったので。
3./261も07年のコンバットレディ以降08年、09年、11年とアフガニスタンに派遣されています。

ベルト周りです。主にP8のレッグホルスターを吊るためですが、細々としたポーチを付加できるのでいろいろ活きてきます。
BHIのホルスターは教導過程で支給されたと考えられるODのものを。
ピストルマグポーチはFschJgBtl261のEGBでたびたび見られるイーグルのFBタイプです。
イーグル製のものを用意しましたがBHIにも同型があるので、ホルスターに合わせてBHIで揃えた方が自然なのかもしれません。

ワルサーのフォールディングナイフはツールとして。タイラップじゃないと付かないかな。
仰々しいKM2000は使いどころを選びますが、アクセントを加えるためにチョイス。

プレキャリに余裕がないのでファーストエイドポーチはベルトに装着することにします。
ポーチは13年頃から見られるLHTのLT012型を起用します。
中身はEEH-Aキットなど最も基本的なものでよいと思われます(画像では適当ですが)。
CAT(止血帯)はプレキャリの表面など分かりやすい部分にあれば良さそうです。

その他の装着品です。グローブは個人差が大きいのでメジャーどころからオーパーツにならないものを選定。
腕時計も個人差はありますがよく見られるSUUNTO VECTORを。
Revision Sawflyはある年代からよく見られるようになりますので、ほとんどこれ一択になりますね。
ゴーグルだとRevision Desert Locustも。

想定した年代でよく見られるのはMSA TC3000ですが、それらが支給される以前からTC2000などが用いられていたと考えられます。
その点を利用したアクセントとして、ISAF派遣のために個人購入したTC2000を本国でも使用、といったストーリーを付加していきます。
夜間の行動を想定しているのでLUCIEも加えましょう。マウントにはスペーサとして乾電池を挟みます。
識別用のIRサイリウムは頭頂部にパンツァーテープで留めることにします。

武装はG36KA2で、EOTech552とLLM01をマウントするにとどめます。スリングは当たり障りのない官給品。
この時代のEGB中隊の武装ならこれだけでOKです。
P8もライトモジュールなどは使わず素の状態で。

被服関係です。上衣(ブルーゼ)はLeo KöhlerのKommando Feldbluse、個人購入か部隊購入なんでしょう。
下衣(ホーゼ)は官給のEinsatzkampfhoseで、EGB中隊の被服としては一般的な組み合わせに。

ホーゼのベルトはYatesのコブラバックルタイプを。ヘリによる空中機動展開任務であればランヤードも付加できます。

このほかブルーゼとしては官給のスタンダードタイプやEinsatzkampfbluseも適用できます。

環境に応じてブルーゼの下に着込みます。寒冷地でもプレキャリの下にスモックやシェルジャケットを羽織るというのはあまり見られませんのでここでは支給品に含まれるウールパワーを選びました。
ブルーゼの襟元から見えるとかっこいいんですよね。
以下参考フォト

Cold Response 2014より。コムタックXPの機能の違いが分かる画像。頭頂部のIRサイリウムも特徴的です。
左のスプリッター柄のヘルメットの隊員はよく見る隊長格の人で、今回のキットでも多々参考にしました。

同じくCold Response 2014より。ベルト周りが分かります。FBタイプのピストルマグポも見られます。
Serpa付属のパドルも興味深い使用例です。
G36マグポーチはやっぱりGen.IVがよかったか……

Colibri 2013より。左の隊員のソースのハイドレはどちらかというとレアな例ですね。ベルトにはワルサーのナイフケースが。

同じくColibri 2013より。こちらでも頭頂部のIRサイリウムが見られます。

ILÜ 2013のデモンストレーションから。この画像でEGB中隊特有の特殊部隊になりきらない独特の雰囲気が分かっていただけるかと。
以下反省点
・実はFschJgBtl261/263(EGB)用にGen.IVプレキャリで組んだセットがあったんです。G36マグポもGen.IVなのでそっちを起用した方が良かったですね。
・小物の用途をもっとはっきりさせた方が良かったですね。これはリサーチして情報を掘り下げなくては。
・ファーストエイドの中身もきちんとそれらしく揃えないといけません。EGBだとCFR系キットから応急用品が追加されているかも。
装備を広げるだけとはいえ存外カロリーを使う作業でしたが、また機会があればキットを展開してみたいと思います。
Tschüs!!