2021年05月15日
MFE01

(Photo: @ina_r1z)
日本随一のミルシムイベント「MilsimFarEast 01 (= MFE01)」に参加してきました。
10名前後の「分隊」を複数組んで「小隊」を構成し、ブルーチームとレッドチームの2チームに分かれて演習の体で戦う遊び(競技?)です。
人的損失や特定の地点の占領で勝敗が決まる点においてミルシムはいわゆるサバゲーとよく似ています。
しかし、明確な指揮系統が存在し、部隊長の命令によって統御された「兵士」たちがときに忠実に、ときに混乱しながら任務を実行する様はサバゲーとは大きく異なって見えるでしょう。
分隊に属する兵士は自己判断で勝手な行動をとることはできません。勝敗はどちらかというと敵を監視して的確な情報を得ることや接敵時の隊形、地形など(個人の動作ではなく)分隊の動作に依存しています。
事前与えられる情報は限られているので積極的に情報収集する必要がありますし、分隊内はもとより他分隊との作戦会議や情報共有を能率よく行うことも重要となります。
また勝利条件を突き詰めることも大事ですがシミュレーションを実行する「駒」としての振る舞いも大事です。
と、もっともらしいことはいくらでも言えますが実際に行動するのは容易ではありません。
実際の所、私にとって(も分隊にとっても)課題が残る結果となりました。その課題に取り組むのもミルシムの楽しい側面でありますが。
分隊は特定の軍隊や部隊ごとにまとめられているのですが(混成もあります)、ドイツ連邦軍は12名の参加者により見事一個分隊として独立し「キマイラ分隊」として作戦に参加することができました。やったぜ。

(Photo: @ina_r1z)
私は機動力を発揮できる(はずの)偵察部隊として参加。タスマニアンタイガー製アモベストを基幹にスモックとブーニーハットで「らしく」振る舞います。
状況中なにが行われてどうなったかは分隊長殿の記録をご参照ください。
TTのアモベストは4つのマグポーチを持っており携行弾数としては十分なはずだったのですが、接敵すると牽制のために1~2マグは撃ちきってしまうので後半は弾薬が不足しがちに。
仲間から弾薬を引き継いで戦闘を続けることが出来たのですが、やはりペナルティ付の予備弾薬は必須なようです。
マグポーチが多い分、ユーティリティ系の容量が少ないのも気になりました。右手側のポーチは銃を持っている関係で状況中は使いにくいんですよね。
特小無線機やGPSはMOLLEポーチの増設で凌ぎましたが、使い勝手の良いものを選ぶ必要があると感じました。
飲料水はハイドレーションを背中に括り付けて携行しましたがこれは正解。分隊警戒中にしれっと水分補給が出来ます。
この手のベストは前を開くことができるので伏せる際に邪魔にならないという恩恵が受けられました。
チェストリグでも前を開けるタイプが良いかもしれません。
そんなところですが、ミルシムはリエナクトではないので「自分にとってどうなのか」という視点が大切ですね。
銃はG36KA2一本でしたが拳銃も必要かもしれません。プライマリウェポンが使えない状態から静かに拳銃を抜いて1キルした人を目の前で見ているので(鮮やかな手口に感心)。
牽制射撃でも敵の動きをほとんど阻害できなかったので、高火力を発揮するためのAG40(AG36)も持っていた方がよかったかも。

(Photo: @ina_r1z)
Fallschirmjägerが7名、Fernspäherが1名、Panzergrenadierが3名となかなか意味ありげな組み合わせ。
後列左から2人目が私です。この日のために空挺ベレーを仕込みましたがなかなかエッジが効いてていい感じでしょ。
この度初めてのミルシム参加となりましたが、今まで取り組んできた遊び方とはひと味もふた味も違っていて新鮮味を感じました。
フランスの社会学者カイヨワは『遊び』を「競争(スポーツ)」、「模倣(ごっこあそび)」、「賭け(賭博)」、「スリル」の4種類に分類したといいますが、私の今までの遊びが「模倣」だとするとミルシムではさらに「競争」、「スリル」が加わる形となり(もしかしたら「賭け」も)、より次元の高い遊び方が出来るようになったのかなと思います。
最後に、一緒に参加してくださった参加者の皆さま、運営の皆さま、素敵な時間と体験をありがとうございました。
Tschüs!!
タグ :MFEMilsimFarEast
2015年04月16日
芋の煮ころがし撮影会まとめ(3)
前回の続き

今回集まった

そしてお馴染み、プレキャリの開きです。(撮影:ドルジさん)
LHTのGen3(実・レプ)が7点とGen4、Gen5、CryeのJPCが1点ずつ。
手前がT1チーム、奥がT2チームですね。
T1はラジオパックやメディックパック等の背負いものが、T2チームはエントリーツールの存在が目立ちます。
こうして比較してみると千差万別なセットアップですが任務に応じた特性を感じますね。
T2はヘリボーン想定なのかぺツルのグローブも…

装備を脱いだら脱いだでこういうこと始める……(撮影:ドルジさん)
ODのランヤードはドイツ特殊で用いられているタイプを再現したレプリカだとか。

建物の屋上では射撃訓練風の撮影も(撮影:ドドイツさん)
空薬莢をばら撒いての撮影の様子はこちら(Kartoffel:ドドイツさん)
(nSAKっぽい射撃姿勢が撮れたらいいななんて一人必死に演技してましたがもう少々研究が必要みたいです……)

訓練で負傷者が出たのか知りませんが一人犠牲になってもらって担架(フォックストロットリッターだかなんだか)を使った撮影(撮影:ドルジさん)
手前の隊員がメディック(CFR-C)。M9メディックパックを背負ってます。

MEDEVACのためのヘリ降ろしの儀(撮影:ドドイツさん)
サイリウムは犠牲になったのだ……
撮影会レポはここまで
すでに次回の撮影会の方向性が定まりつつある様子で楽しみです!
最後に参加者のブログ(芋:Mr若妻さん)を晒して終わり!
Tschüs!!
タグ :撮影会
2015年04月13日
芋の煮ころがし撮影会まとめ(2)
前回の続き~

参加メンバー:隊員側10名(撮影:ドドイツさん)
今回の撮影会の元ネタはLLBrig31が2013年に行った演習「Eisregen 2」から。
Eisregen2におけるEGB部隊の任務はIED工場の襲撃で、
「タイガー攻撃ヘリの援護の下、米軍のチヌークから降り立ったEGB FschJg小隊が敵の立てこもるバンカーを強襲し捕虜を確保、
IED工場を爆破し撤収する(負傷者はブラックホークにより搬送)」というシナリオ。
ということで撮影メンバーもダイレクトアクション装備。(元ネタと言っても大体の方向性ということで)
部隊は「作戦区域を確保&突入部隊を掩護」するT1チームと、
「エントリーツール等により突入・制圧」を行うT2チームから構成されております。
画像では後列がT1(T1.0~T1.4)、前列がT2(T2.0~T2.4)。

即席の訓練用コールサインパッチ(撮影:ドルジさん)
蓄光素材で作られており暗い場所で光ります。円く光っているのはSUUNTO M9コンパス。
メインの撮影はシチュエーションを活かしたCQB、室内戦闘です。
CQBの様子をプロモーション風に(撮影:ドドイツさん、編集:Mr.若妻さん)
T1チームが屋上から侵入、建物内の安全を確保⇒T2チームがフラバンでエントリーし敵役を確保という流れ

(撮影:ドドイツさん)

(撮影:ドドイツさん)
私は途中でゴーグルを外しちゃってたり、スリング掛けてなかったりいろいろやらかしてます……
全体としては演技指導のおかげか良い画になっていると思います。
メンバーにとってこれが初めての撮影会(のはず)。装備・動作ともに想像以上の仕上がり。
Wunderbar!!
耐力が尽きたのでこの辺で(続きます)
Tschüs!!
2015年04月12日
芋の煮ころがし撮影会まとめ(1)
4月5日に山中湖湖畔の廃墟で行われた撮影会イベントへ行ってまりました。
今回はそのちょっとしたレポートになります。

Twitterより徴用された撮影メンバー(撮影:ドルジさん)
ドイツからはEGB隊員役10名と敵役1名が参加。
カメラマンの方にも特別にお越しいただきました。

こんなイカしたシチュエーションで撮影。EGBをテーマとしたミルシムは世界でも珍しいんじゃないでしょうか?(撮影:ドルジさん)

でもって今回の私の装備(撮影:ドルジさん)
EGB降下猟兵での訓練想定とのことでシンプルにまとめたつもりですが、あっさりしすぎですね……
私だけルーシーマウント装備してなかったり、P8を家に忘れて東京で緊急調達したり、EOtech552は借り物ですし、
明らかに油断して不備を犯しまくってます。次回はもっとしっかり装備を固めねば……
(上の画像はドルジさんの撮影技術で実物より300%くらいかっこよくなってますw)
とりあえず今回はレポート第一弾と言うことで、次回に続きます。
Tschüs!!
(目線加工、モザイク加工など行っておりますが問題がございましたらご一報ください)