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Posted by ミリタリーブログ at

2022年03月05日

例のハイドレーション



フォトで見かけて気になった人も多いでしょう、例のハイドレーションです。








なんでも迷彩柄でつくらせちゃう今の時代の連邦軍が、OD一色の装備品を調達するのはもはやちょっとした異常事態です。

実際のところIdZ-ESの枠組みでは3FTD/5FTDの迷彩ハイドレーションバッグが調達されています。
にもかかわらずどうしてこのようなODのハイドレーションを調達したのでしょうか。









イラクのエルビルに派遣された部隊から。まさに「特徴がないのが特徴」な状態ですぐ識別できます。
専用のハイドレーションがセットされる本格的なIdZ-ESとは別に、海外派遣で支給される簡易なIdZ-ESの一部なのかもしれません(※)。
いままで支給してきたソースバガボンドWXPキャメルバック・ホットショットの後継品とも解釈できそうです。


※IdZ-ESの支給度合いにも部隊や状況でムラがあるようで、安定化ミッションのような海外派遣組だと3FTDの衣服とアーマーとヘルメットだけがIdZ-ESで銃はA1/A2なんてギャップがあったりしますよね。国内や欧州内で国土防衛/欧州防衛に備える5FTDのIdZ-ESとG36A3でガチガチに固めた部隊とはあきらかに支給形態が異なるように見えます。









裏側を見るとMOLLE対応していることが分かります。MOLLEタブは長く、これを利用してザックのように背負うこともできます。
今まで支給されてきたWXPやホットショットではフックやループで適当に付けてね、だったのですがこれで大分進化しました。










製造はソースバガボンドシステムズです。同社のウェブサイトを見ても類似のモデルはなさそうなのでオリジナルでつくらせたのかもしれません。
したがって型式不明ですが、NSN上の名称は「SACK, TRINKWASSERVO」です。

ちなみに新品なので飲み口にシュリンクがされたまま。











中身はホースジョイントがないタイプです。バッグと合わせてなるべく単価を下げようとしているようにも見えます。
一回の海外派遣で使い捨てにしてしまうような考えで調達しているのかもしれませんね。










マリ派遣部隊から。繰り返しになりますがあまりにも特徴がないのでかえってすぐ認識できます。








昨年のカブール空港避難作戦から。
こうした急を要する現場でも見られるということは、(緊急の)海外派遣用の装備の在庫的なものがあってそこに含まれているということなのかもしれません。

国内配備の部隊や欧州防衛系の部隊で見かけることはないのですが、もしかしたら派遣帰りの兵士が今後使うことがあるかもしれません。





Tschüs!!  

Posted by Nekotin at 20:44Comments(0)ブンデスナイロン