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Posted by ミリタリーブログ at

2015年01月31日

BW的CRCスーツ


BWにおいて暴徒鎮圧などに用いられるCRCスーツです



見事にOD一色。両肩にあるドイツ国旗の存在が際立ちます。

国旗の下には階級章用のベルクロベース。胸の方には“Feldjäger”ワッペンなどが貼られていたりします。






前はジッパーとベルクロの併用。





ジッパーまみれです。外側の縦ジッパーとその上の横ジッパーはポケットに繋がっています。

内側の縦ジッパーはポケットではなくジャケットの内側へ繋がるスリット。
おそらくジャケットの下にアーマーを着込んだ際に利用するもの。






下腕部にもジッパー。がばっと開きます。
袖にはゴムが仕込まれていてベルクロで留めることが出来ます。






内側背中には絞りのゴムバンドが縫われていました。

他の画像だとグレーがかった色合いなんですが、実際の色はこちら画像に近いです。肌色補正が効いてますね……






襟は立てた状態で留めることが可能。





背中にはワッペン用ベルクロベース。“Feldjäger”や“KFOR”などのワッペンが用いられます。

裾は袖同様にゴムで絞られており、こちらもベルクロで調整することが可能。





襟ぐりのタグ。Workfashion.com GmbH(※)の05年製でした。

なおジャケットのジッパーは基本YKK製ですが前を留めるもののみOPTI製(なぜか)。


(※公官庁向けに作業用衣類を供給しているようです)





ジッパー留めのカーゴポケットとゴム地の膝あてを備えたズボン。

ジャケットの肘当てもそうなのですがパッド等を挿入できる構造にはなっていません。
これは下腕ガードや脛ガードを併用するためかと思われます(アーマーと同じように服の下に仕込むこともあります)。






ジャケット下腕部と同様に内側のジッパーががばっと開く構造になっています。
ブーツを履いたままでもズボンが穿けるようになっているわけです(多分)。

外側のジッパーを開くと内側が「マチ」になっていてズボンの径が少し大きくなります(はっきりした意図は分かりませんが)。
裾を絞るためのゴム紐を留めるベルクロも「マチ」に付いています。


(カーゴポケット下部はベルクロで留められており、この部分を剥がすことで外側ジッパーを全開に出来ます)




ジッパー、ホック、ボタンで閉じます。腰回りにはベルトループのほかサスペンダー接続用ボタンも備わっています

両サイドにはゴムが通されており裾同様に引き絞ることが可能です。

カーゴポケットの上にもジッパー付ポケットが。その裏側、お尻の所にもジッパー付ポケットが設けられています。

ジャケットもそうですがとにかくポケットにはジッパーが付きます(CRCユースですので揉み合い対策かと)。






ズボンのタグ。メタアラミド93%、パラアラミド5%、帯電防止繊維3%の難燃素材だと分かります。
ジャケットも同じ素材で、これは暴徒鎮圧における火炎瓶対策のためでしょう。


こちらはMKテクノロジー GmbHの04年製。ジッパーはすべてOPTI。



ジャケット、ズボンともにスタンダードブルーゼ/ホーゼとは比べ物にならないくらい凝った構造でとてつもなくかっこいいです。

とにかくジッパーとポケットてんこ盛り。もう体じゅうジッパーまみれや。




使用状況



CRCスーツ着用時の相場的イメージ、P100Fヘルメットの併用。
アーマーやガードの類も服の下に着込んでいる様子です。





G36、AG40-1、G3-ZF……武装もいろいろと

AG40-1には暴徒鎮圧用としてCSガスを散布するDM129、DM149弾薬が用意されています。





12年のKFORから。B826ヘルムとシュッツベストST。

暴徒鎮圧装備が目立つKFORですが発砲される危険も大きいようで。

当面はこんな感じでお茶を濁そう……






洗濯をしようとポケットをまさぐっていたらこんなものが出てきました。

さて、一体何に使う物でしょーか(唐突なクイズ)




では次回に。Tschüs!!

  
Posted by Nekotin at 18:44Comments(0)ブンデス衣料

2015年01月26日

BW的スリング



G36用官給スリング“HKスリング”



BWにおいてG36導入時より使われているメジャーなアイテム

構造としては一般的な3点スリングです





実銃パーツとの解釈から通関がなかなか難しいようで今まで入手できていなかったのですが、この度めでたくゲット

使用感が見られたので中古放出品のようです。新年一発目のアイテム(?)となりました
(今年に入ってすでに数点のアイテムを入手しているのでうろ覚え)




ARESのG36なんですがスリングピンがガタガタ、金属インサートも無いので激しく不安…

ストックに掛けようものなら荷重でブチ折れそうです



3点スリングなのでファステックス(ITW NEXUS製)を解除すると(VTACスリングとは別の意味で)シャーッとなります



ファステックスがITWということでスリングフックもITWなんじゃないかと

(というかこのスリング自体がアメリカ製なんじゃないかと……)



ITW型フックの特徴、丸穴にフックを通して1点スリングにコンバートできます

(隊員は改造してアーマー直結1Pスリングにしていたりすることも)


使用状況


EUCOMの米兵

パンツァーテープで末端処理は定番みたいですね




ペシュメルガ関連から。構える際はファステックスを解除します



MP7にもOK  (Küsteneinsatzkompanie)



3点スリングの使い方としてはこういうのもありですね




Tschüs!!
  
タグ :スリング

Posted by Nekotin at 18:31Comments(0)ブンデス兵器

2015年01月14日

BW的圧縮包帯


BWの標準的な医療品「圧縮包帯」

OD色のいかめしいパッケージを見たことのある方も多くいらっしゃるかと思いますが、今回は3種類用意しました。


Verbandpaeckchen(päckchen)=包帯パック

小さいものは98年製、中くらいのものが10年製、大きいものはBrandwunde(火傷)用で01年製。

それぞれSterile(無菌)、火傷用にはSteril, solange Packung unversehrt(開封せぬ限り無菌:独仏英語で)と示されています。

小サイズの圧縮包帯は旧来のもので1999年に中サイズのものに置き換えられたそうです。




裏側:独仏英それぞれの言語で「使用時には同梱の説明書を読むこと」とあります。



縁には切欠きと「ここを裂け(ここから開けろ)」の注意書き(独仏英語で)。


(開封が勿体ないので中身はお見せできませぬ、スマヌ)




ZDvには医療品はまとめて左カーゴポケットに入れるとありますがサスペンダーにテープで括り付けるなどの例も見ることが出来ます。
(1999年SFORよりDFB隊員)
せっかくですので見えるところに付けてアピールしたいところ。



ZDv49/20から使用法を少々…


「やっちまったぜ!」




米軍の圧縮包帯とほぼ同じですね。ガーゼを傷口にあてがい圧縮帯を巻き付けます。



現在ではもっと高機能な医療セットに置き換えられているようですが、
火傷用包帯だけは最新のキットにも含まれるみたいです。

近年の医療キットの中身はSTANAG2126によって規定されており
TL6545-12-380-0001という型式で供給されています。

キットリスト
・感染予防のための人工呼吸用マスク(1個)
・患者を保温するためのレスキューブランケット(1枚)
CAT止血帯(1個)
医療用ゴム手袋(1組)
・絆創膏など小傷用医療品をセットしたミニファーストエイドキット(1組)
三角巾(1枚)
・大量出血対策のクイッククロット(1個)
・直接圧迫止血のためのイスラエル包帯(2個)
モルヒネ注射器(10mg)
・細菌の増殖を抑え感染症を予防する塩酸シプロフロキサシン錠剤(250mg)
・今回紹介した火傷用圧縮包帯(1個)



Tschüs!!

  
タグ :医療品包帯

Posted by Nekotin at 18:30Comments(0)ブンデス小物

2015年01月03日

もりもりGen IV



長い間お見せしていなかったLindnerhof Taktik(LHT)のプレートキャリアGen IVですが、
先日某衝動買いの人にヒラキを取っていただきましたのでこの機会ですのでネタにしてしまいましょう。



(P8は借り物)

ポーチレイアウトは主にEGB降下猟兵のプレキャリを参考にしています。
この辺は見た物を見たままに再現すれば何ということはないのですが、
多少の理論といいますか理由づけ(あるいは妄想)によってオリジナル要素を加えてあります。

自分だったらこうする」という点を含んでいるわけですので
これからプレキャリを組もうという方にはあまり参考にならないかもしれません……




フロント部。ここは多くに人がそうしているように交換用弾倉のためのスペースとしています。
G36ダブルマグポを3つ連ねて一気に弾倉の携行数を増やしてもよいのですが
フロントはJPCのようなスッキリした印象に仕上げたかったので3連マグパネルを選定。

弾倉を押さえるためのコードを捩じっているのは空軍だかどこかのFACの真似。それなりに使いやすいと思います……

アクセントとしてCAT裾ゴムで括り付けております。
CATといえば肩パッドや医療品ポーチに設置されていることが多いのですが、
こうしたフロントのマグポへの取り付けもよく見られます。




左カマーバンド。私は右利きですのでウィークハンドで操作する位置となります。
前方には2連ピストルマグポを設置していますが、
実際にプレキャリを着用した兵士のフォトを見てもこの位置にあることが多いです。
これはnSAKに基づいた配置なのではないでしょうか。

ピストルマグポの後方、カマーバンドの中間位置となる場所にはG36ダブルマグポを配しています。
本来の用法通り弾倉を2本入れても良いのですが、
ここではDM25やDM35、DM32などのスモークグレネードの収納を目的としています。

LHTはそれらスモークグレネードのための専用ポーチもラインナップしているのですが、
ダブルマグポであれば大体何でも入りそうなのでこちらを選定。
フラッシュバンには大きすぎるかと思いますがグレネード系であれば何を入れても良い、
状況によって使い分けるポーチとして位置付けています。

さらに後方、自分では操作することのできないスペースにはメディカルポーチを取り付けました。
自分が負傷した際に仲間に使ってもらうものなので後ろ側にあっても困りません。
EGB降下猟兵を例として見てもカマーバンドの後ろ側についていることが多いようです。

メディカルポーチはチームで取り付け位置を統一しているものと考えていましたが、そういうことでもないようです。
メディカルポーチであることがわかれば位置、形式、大きさは特に問われないようですね。
ここでは雑納ポーチを流用しました。
中身はおそらく何らかの規定があるものと思われますが(どのような医療品を備えておくか等)、
適当に米軍医療品を詰めています……、多分見せる機会はないので。




反対側、右カマーバンド。前方には携行弾数増加のための2連マグパネル取りつけました。
EGB降下猟兵のプレキャリ装備における携行弾数には悩みましたが
ダイレクトアクションであれば見えるところに4、5本あれば良いであろうということで。

その後方には多用途ポーチを置きました。自分では開け閉めさえしにくい位置ですが仲間に出し入れしてもらえばOKです。
主に無線機の予備バッテリーの収納を想定しています(無線機も背中に収納されていて自分では操作できないので)。





背面には先に述べたとおりモトローラの無線機(イミテーション)を設置しています。
LLBrig31のEGB隊員であればパーソナル無線としてこれを携行するようです。

ハイドレーションバッグやNVGポーチ、フラッシュバンポーチなど、
まだまだ取り付けるべきものがありそうですのでこのエリアは発展途上です。



今回のレイアウトの問題点として自分で操作できる位置に多用途ポーチが無いことが挙げられます。
コンパスやGPS、マルチツール、メモパッドなどは手の届くところに収納しておきたいものですが……。
何か丁度良いポーチを探さねばならないと思いつつも、
コンパスやGPSはわざわざポーチに収納しなくてもよいと思いますし(むき出しでOK)、
マルチツールも専用ポーチを設置してしまえば問題なし、メモ帳やペン、サイリウムなどの小さくて軽いものは
衣服のポケットにしまってしまえばポーチの増設も必要ないわけです。
(なるべく物を買わない方向へ…)



プレキャリで運搬しきれない物やプレキャリに取り付けるのが不適だと思う物はベルトに移しました。
ダンプポーチ、DM51のためのグレネードポーチがそうですがこの辺りは好みの問題ですので。
実際の運用ではマルチツールポーチやフラッシュライトポーチなどもベルト周辺に見られます。
フラバンポーチやメディカルポーチ、ピストルマグポはベルトに取り付けることもできますが、
そういった場合にはMOLLEパッドがあった方が良さそうですね。





それではまたアップデートする機会がありましたら再度お見せしたいと思います。

Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 10:54Comments(0)LHTナイロンプレキャリ