2022年06月04日
Kampfjacke, lang 3FTD
"Kampfjacke, lang"です。
前回取り上げた"Kampfjacke, kurz"はKBS SK版なので、今回のlangとはちょっと形状が違います。
(KBS SK版のlangもちゃんと存在しますがIdZ-ES版とはカッティングが異なります)
特徴的な襟の内生地はKBS SK版にも引き継がれました。
IdZ-ES版のlangには肩パッドが仕込まれています。生地も少し硬いものが使われている様子。
これは縫い込みで取り外すことはできません。アーマーやバックパックの負荷を和らげるためのものと思われます。
IdZ-ES版のkurzも同じように肩パッドが仕込まれていますが、KBS SK版ではどちらにおいても削除されました。
左胸にはネームテープ用ベルクロとスリップオン階級章用のタブが。
胸ポケットはサイドジッパー式で脇から手を差し込む方式です。身分証を入れる程度の役割だと想像できます。
アーマー着用時のアクセス性を意識したのでしょうか。ちなみにポケット内側はメッシュ生地となっています。
IdZ-ES版のkurzも同じような構造ですが、KBS SK版では全く異なる形状のポケットとなっています。
上腕部のポケットもKBS SK版とはちょっと違う構造。
ジッパーポケット内にはミニポケットとコードを括り付けるためのループが備えられています。
ベルクロ部はポケット状になっており、一部がペン挿しとして使えます。
内部にはこのようなループが収納されています。
アームバンドなどを吊り下げるためのもののようです。
右腕側にはペン挿しがない代わりに黒い紐が付けられています。
仕様書によるとUSBを括り付けるためのものだとか。
肘パッドはハードタイプ(左)とソフトタイプ(右)がセットされます。
同時セットが可能でハードが外側、ソフトが内側という考え方のようです。
ちなみに肩パッドもソフトタイプと同じマテリアルが使われていると考えられます。感触が同じなので。
ベンチレーションは脇腹から上腕までひとつながりになっています。
下腕ポケットにはマリ行きの空軍用航空券が入ってました。
ジッパーとベルクロとボタンの3方式を併用。
スモックだとこうした組み合わせがありますが、ジッパーとベルクロを並列にしてボタンを裾側に配置している点が珍しい。
(ジッパーとボタンを並列にして裾側のみベルクロで補うという方法はスモックで度々見られます)
2枚あるボタンのうち1枚、下側のみ切り取られていました。邪魔だったのでしょうかね。
裾の大型ポケットは前後合わせて5つあります。本格的なスモックに迫る勢いです。
この位置であればアーマーを着用しててもアクセスできるはず。
KBS SK版ではこのポケットの一部にファステックスを使っているので容易に識別ができます。
これらのポケットにはすべてサイドアクセス用のジッパーが付きます。
前回のKBS版kurzは2014年Blücher Systems製で、今回のIdZ-ES版langは同年Gustav Wahler製です。
同じ製造年ですがジッパータブが異なります(Blücherはプラ、Wahlerは布)。
この他にもIdZ-ES版とKBS SK版では細かな点がいろいろと異なります。
(本来はkurzとkurz、langとlangを比較すべきでしょうがまだ入手していないので……)
Tschüs!!
Posted by Nekotin at 11:55│Comments(0)
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