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Posted by ミリタリーブログ at

2015年06月28日

Zentauronポーチを触ってみる 2


前回に続いてZentauron製品を




詐欺じみた画像ですがNebeltopf=発煙手榴弾向けポーチです

DM25やDM35、DM32系のスモークに対応しているようです。


G36マグは2本連結して入らないことはないのですがかなりきつめで実用に向きません。

P-MAGであれば2本収納できるでしょう。


(何故マグを入れようとするのか……)





生地の様子を確認したくて入手したのですがLHTマグポと並べるとこんな具合。

LHTの方がきめ細かい生地なのですが色合いはほとんど同じ

さらに生地裏の処理が同じもの。

実はLHTの古いナイロンは現在の物よりきめが荒く今回のZentauronとそっくりなのです。


どうも生地のマニファクチャが同じようですね。


(STRATAGEMもこんな生地でした)




ナイロンテープも似てますね。Zentauronの方がテカって見えますが。


テキスタイルは同じところから調達している可能性もありますが、フレック以外の生地の色は全然違う物なんですよね。





そんなZentauron製品は智葉屋から購入が可能。


Zentauronとの直接取引により問い合わせ次第では在庫にない商品も取り寄せてくれるそうで


Tschüs!!
  
タグ :Zentauron

Posted by Nekotin at 16:42Comments(0)ブンデスナイロン

2015年06月27日

Zentauronポーチを触ってみる



ドイツの新興ナイロンギアブランド“Zentauron”


今回はZentauronのオープントップマグポーチを入手したので使用感を確認してみましょう


こんな感じ



ナイロンとカイデックスホルダーをゴム紐で複合した構造。

これはG36マグ対応型ですがラインナップにはG3用、G28(HK417)用などが存在します。





背面のMOLLEテープは20mm幅。ピッチも20mmでこれはIdZ規格に対応させたものであるようです。

細いテープなのでMOLLEウェビングへの着脱はとても楽ちん






さてHSGIのTACOを彷彿させるこのポーチなのですが、
TACOとは異なりゴム紐がカイデックスの内側を通る作りとなっています





内側の様子を再現するとこの通り。マガジンに触れているのはカイデックスではなくゴム紐の方。

出し入れの際にはこのゴム紐が防塵リブに引っかかってしまうという何とも評価しにくいデザインです……

素早く上にスルッと抜ける様を想像していたのですが、
マグを左右にグリグリ振らないと抜けてくれません。


この引っ掛かりをスムーズな出し入れを阻害する邪魔者と捉えるか、
マガジンの保持に必要な抵抗と捉えるかは人によるかもしれませんね。





標準マグより出っ張りの少ないP-MAGでも結局のところマグキャッチ用の張り出しが引っかかって抜きにくいという……

(多少マシにはなります)




出っ張りのない物を収納するのには適してるんですよね。
これを買った理由もEGB降下猟兵がラジポ替わりにモトローラを突っ込んでたからで。



代打のMBITR

……う~んマガジンよりしっくりくるなぁ、ゴム紐が滑って抜け落ちやすくはあるけど



Zentauronはこの商品をマグを素早く抜くために開発したと説明しているのですが、
実際の構造としては突起の多いG36マグの弱点を逆の意味で的確に突いています






ちなみにゴム紐の末端は特に何の処理もされておらずポーチ底部の隙間にねじ込まれてます

引っ張り出すとゲンゴロウみたい

(ゴム紐が勝手にカイデックスから抜けてしまうということはなさそう)





とりあえず使用例を挙げて微妙な空気をごまかす

Zentauron製品と言えばプレキャリ(Vulcan)やチェストリグといったプラットフォームはあまり見かけないのですが、
マグポーチやヘルメットカバーなどは結構使われているみたいですね



TF MeSから2011年頃。ミリフォトではこれぐらいの時期から見られるようになってきます。

Zentauron設立が2010年なので当時最新のギアというわけですね。

まぁこの人↑は後にTACOポーチを使うようになるのですが






BWなナイロンギアが欲しいという方にとっては決して悪いものではないと思います。

日本にも取扱店がありますので興味のある方は智葉屋へどうぞ





追記:ゴムを緩めてカイデックスを広げ気味にすると大分抜き差しが容易になります。

単純すぎて逆に気付かなかったというか、実用すれば良い感じにこなれて取り出しやすくなるのではないでしょうか









Tschüs!!
  
タグ :Zentauron

Posted by Nekotin at 17:42Comments(0)ブンデスナイロン

2015年06月24日

BW的戦闘救難


 今年のAngel Thunder演習に参加したKampfretterが滅茶苦茶かっこよかったので脊髄反射で記事を書く……

 Kampfretter……というとそのまま戦闘救難員と訳せちゃうのですが、
PJとかパラメディックとか呼ばれる人たちに相当するドイツ空軍のCSAR隊員の話です。



DAS KOMBAT KLOWN-KAR
Angel Thunder 2015 in アリゾナ


 これらCSAR要員を運用しているのがHSG 64 (Hubschraubergeschwader 64 =第64ヘリ航空隊)。


 HSG 64がヘリコプターによるPR (Personal Recovery)、MedEvac (Medical Evacuation)、MilEvac (Military Evacuation)ほか特殊作戦のサポート等を行う航空隊なのでCSAR部隊もここに置かれているのです。特殊作戦に従事することからCalwに近いLaupheimに拠点を持っています(それともう1か所Holzdorf基地にも駐屯)。

 空軍統合コマンド(KdoEinsVbdeLw:例によって訳は適当。現在ここがすべての実働部隊を取りまとめています)の指揮下にありますがトランザールのようにEATC(欧州航空輸送コマンド)には加わっておらず、連邦空軍によって完全に独自運用される形となっています(この辺はどこの国のCSARも同じかと思います)。


@Bundeswehr


 他の空軍航空隊(LTG 61、62、63)や陸軍の第30ヘリ輸送連隊もSARチームは保有しているのですが戦闘を伴うSAR(=CSAR)となるとHSG 64の専売となるわけですね。(HSG 64が空軍で唯一のヘリ飛行隊なので)

※2010年の時点でLTG62とLTG63のSAR用UH-1はHSG64に移管されていました。
LTG61のSAR用UH-1も2012年に陸軍第30ヘリ輸送連隊に移管され同隊内のEinsGrpSARを構成。

追記:ObjSRgtの戦闘救難部隊について



(ISAFのマザリシャリフ航空隊だと陸空軍のタスクフォースとなるので陸軍から提供されたと思しきKampfretterも見るのですがこのあたりは謎)
追記:これもObjSRgt所属のPR-Teamの様子
追追記:PR-Teamの人員はObjSRgt所属とは限らないこともあり、空挺あたりの可能性が濃厚


 HSG 64にCH-53が導入されたのが2013年(陸軍航空隊からの移管)、CSAR部隊もこのとき設置されます。
 当時の情報なのでちょっと古いと思いますがKampfretterは5名一組で1機のCH-53に割り当てられているらしく、そこにさらに2名のパイロット、2~3名のドアガナー、クルーチーフ、ザニテーターが加わりCSARチームとして成立します。CH-53が5機(6機とも)でHSG 64の第1飛行隊(スコードロン)を構成し(※)、これがBWのCSARの総力となります(追記:ObjSRgtのPR-Teamが厳密なCSAR戦力になるかは微妙なところです)。


(※追記:第2飛行隊との情報もあり)




Angel Thunder 2015(Airman 1st Class Chris Massey)

LHT Gen3/Gen4/Gen5プレキャリそろい踏み。チームウェンディのアレとかいろいろ、滅茶苦茶


 で、Kampfretterの装備。KSKともEGB中隊所属の降下猟兵ともつかない独特の形態が見られます。BWウェブサイトではObjektschutz(ObjSなどSicherungstruppe:保安部門)隊員、あるいは同等の歩兵訓練を受けた者から選抜されるとあるのですがEGB資格保持者なんかも当然入り込んでいると思われます。(別ソースによると現在はObjSからではなく降下猟兵とフェルンシュペアーから構成されているとも)

 航空作戦に従事するのでやはりIRグッズは充実していますね。VIPライトも時代遅れの品物かと思っていたのですが最近よく見かけます。落下防止のランヤードも重要なポイントに。救急医療のための装備も目立ちます(当たり前ですが……)。
 ナイロン関係は大分アメリカナイズされてきたかもしれません。それでもLindnerhof製品が多数派のようですけどね。Kampfretterに興味を持ったのも去年のAngel Thunder演習でGen4プレキャリが目立っていたからで……







 大体の装備は手持ちのEGB降下猟兵装備から流用が効くのであとは空軍階級章があればオッケー、なんて楽な方に考えを持っていきがちですがインストラクターのようにOR-6以上の階級でないとKampfretterに成れないというような条件があるらしくFeldwebel系階級ばかりです。大体はOberfeldwebelかHauptfeldwebelで私もこの辺りを狙って階級章を入手してみました。
(去年からKampfretterやりたいとか言ってたくせに進捗がこれかよ。訓練の関係か大半がHauptfeldwebelなのでやはりそちらを入手したいところ)
 契約期間も20年間(?)と長いので医療関係の資格が影響しているのではないかと。


追記:募集要項によるとOR-6以上が必要。ちなみに応募できるのは30歳以下までだとか。





 空軍階級章自体がちょっと希少なのでお目当ての階級に遭遇できるかは運次第(さらにベルクロ付となるとまた難易度が上がる)
 ちなみに空軍階級章、全長がウィングマーク(?)の分だけ長い。





(今回、Angel Thunder 2014と2015の装備を比較してみようと思ったんですが長くなるのでまた今度)


Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 19:52Comments(0)考察

2015年06月22日

ベスト on ベスト


~ 本日のナイロン ~

FschJg 風 Schutzweste ST の Multifunktionsweste 添え



Schutzweste ST(STアーマー)にMultifunktionsweste(KSKベスト)を重ねた簡単調理となります。




元ネタ的にはこの辺。アフガン派遣についての本を出版したAchim Wohlgethan氏から。

有名な方なのでここで簡単に経歴をご紹介させていただきます。

氏はアビトゥーア完了後(日本で言うと高校卒業後)、装甲擲弾兵としてBWに入隊します。
一度民間に出てヘリコプターのライセンスを取得、95年にふたたびBWに降下猟兵(FschJgBtl314)として再入隊。
(再入隊時には30歳近かったようです)


ISAFミッションには02年のカブール派遣から参加。03年冬のクンドゥズ先遣部隊(Erkundungstrupp)にも加わります。
(アフガン派遣時にはFschJgBtl314は解散しているのでこのときは313か373であったと思われます)


空挺で3fbのSTアーマーとKSKベストの重ね着が見られるのはこのクンドゥズ先遣部隊からのようですね。
G36KA2やXTS3000を装備しているあたりどうもFschSpezZg所属なんじゃないかと……



Achim氏と一緒に写っているトヨタ車は現地で調達されたもの。
カブールからクンドゥズへは民間旅客機で移動したそうなので車両の輸送が間に合わなかったのでしょう。

(先の画像もクンドゥズ飛行場)






(ちなみに5fbのSTとKSKベストの組み合わせは2000年頃にすでに見られます)



STアーマーは左右のマグポぶった切り仕様。肩部をパラシュート補修テープでぐるぐる巻きに。ホルスターはサファリランド。
ブルーゼ&ホーゼはスタンダードなもの。03年から04年の冬に活動していたのですが寒くなかったのかな……





Achim氏はパラシュート資格はもちろんヘリコプター操縦資格、クラヴマガのインストラクター資格、
Einzelkämpfer資格なども持ち合わせているまさにスパーマンですが06年にBWを辞め、
現在はフリーライター兼ミリタリーコンサルタントとして働いています。

書籍にアフガン派遣時の様子を綴った、
アフガン派遣レポート「Endstation Kabul」(2008)
著書「Operation Kundus」(2009)
著書「Schwarzbuch Bundeswehr」(2010)
がありますので興味のある方はどうぞ。







で、私のKSKベスト。補修痕がひどい……


その上(お気づきかと思いますが)、




マグポが1個無いやん!(右の内側)








マグポが1個無いですやん!(2回目)




STアーマーのマグポと引き換えに蘇生して……


あ、メーカーはSchleswiger Tauwerke。2002年8月製で比較的良く見かけるモデルかと思います。




ついでにKSKベスト用ホルスター(Heim製でした)。ファステックスでベストに直結できます。
(が、ベルトループのパーツが存在しベストに接続せず使う事が多いみたいです)





スナップボタンのサムブレイクタイプ。フラップはファステックス留め。
以前紹介した75のX2ホルスターみたいな感じ。







蛇足ですがこのスタイルは07年ぐらいまで見ることが出来ます。画像はタロカン。





Tschüs!!


(実はこのスタイルでの撮影会の企画がありました……南無)
  

Posted by Nekotin at 19:28Comments(0)ブンデスナイロンベスト

2015年06月19日

これなーんだ



黒い森から這い出てきたLHTポーチ

なんだかよく分からないままに入手したのですが……













どうも背中に付いているブツと同じものである様子

位置や状況からしてチャージポーチかななんて思っていたのですが、2011年のカタログを参照して分かりました





MP7マグポじゃんw



古いタイプのMP7ダブルマグポでした。なんでこんなものを背中に付けてるんでしょうね。
明らかにMP7マグは入れてないでしょう。


(別物である可能性もありますが……)


フラバンポーチやフーリガンツールなんかと一緒に見るのでやっぱりチャージ?



おまけ

古いタイプのG36ダブルマグポ






両方ともSchlämmkreideと呼ばれる塗装が施してあるようです。

これは炭酸カルシウムと建材用塗料で自作する洗って落とせる塗料で、銃なんかもこれで塗ってしまうんだとか。




Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 21:32Comments(3)LHTナイロン