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Posted by ミリタリーブログ at

2015年10月31日

アフガンにうってつけの虎



写真家Oliver Benderが運営するプロジェクト“Tyrosize”……

……といえばBWな装備を集めている面々にとってはよく知れた存在だと思います。



ほら、フォトや映像でお世話になってるでしょ。



今回取り上げるブツは2012年に公開された作品“Eddy - The Singing Christmas Tree”から。
クリスマスツリーがトランス状態でグニュグニョとダンスィンするビデオなんですが……






じゃん



ビデオの最後に出てきたあんちゃんのTasmanian Tiger Mk2 Chest Rig

Schlämmkreideまみれです。モデルとしては1世代前。

なぜか養子(借り物)として我が家にやってきました。







背面にはオプションのバックハーネス(これも旧モデル)とTac Pouch 2(ラジオポーチ)。






チェストパネルには派遣でお目にかかるIMIのホルスター
MOLLEアダプタと万能拘束具タイラップで固定されています。

ピストルランヤードはVEGAホルスター。イタリアのブランドですね。
ブンクラノーマークのブランドをもって来るとは激オシャンティック。


左肩からは官給品を改造したと思しき1Pスリングが。

スリングのカスタムとしてはよくあるんですが案外適当に出来ているもんですね。







チェストパネル内部には形を保持するための抗弾プレート段ボール片が入れられていました。

現場の知恵ですね。適当。







前面にはマグポーチが増設。シングルマグポは旧タイプです。

このうち右サイドに位置するシングルマグポはP2A1ホルスターとして用いられていました。

このMk2の着用の様子はTyrosizeのFacebookフォトストリームでも確認できるのですが、
ダブルマグポは潰れた状態でマガジンが収納されているようには見えませんでした。

とすると何だろう。ボトルポーチに流用かな?







左サイドのユーティリティにはTac Pouch 1が。これも旧モデルのようですね。

画像を参照するとこの位置にはピストルマグポも付加されていたみたいです。







右サイドには75Tacticalの2連グレネードポーチ。
ただ収納されていたのは40mmみたい。

画像を確認するとユーティリティからはトランシーバのアンテナのようなものが覗いていました。
背中のラジオポーチにはSEM52を納めているようなので無線2個持ちでしょうかね。




アフガン帰り民生ナイロンの放出ってだけでもなかなかの品ですが、
やはり使用状況がフォトやビデオで確認できるものは珍しいですね。


ただ弄り回しているとSchlämmkreideぼろぼろ落ちてくるので扱いにくい……

これだけ価値の高いものだとかえって利用し辛くなりますね。
まずゲームでは使えませんし、完全にコレクター向けです。

のんびり完全再現でも目指してみようかな、無線機器が面倒だけど。




所属は時期的にPzGrenBtl391とか?
戦闘兵科とも限らないんですよね。関連フォトにTPTみたいな人もいるので。




Tschüs!!
  

2015年10月28日

いもーとすいっち


さるお方からお譲りいただいた夢の扉を開けるスイッチ

LLM01ロングタイプキモータスイッチリモートスイッチでございます。




こういうやつだよお兄ちゃん↑






もとはキャリハンスコープ横にLLM01をマウントする際に用いるスイッチなので、
ケーブルをキャリハンに這わせるためのベルクロが付いています。

レプLLM01にはそのままでは付かないのでコネクタを改造。






陸軍特殊部隊でよく見るタイプの物はこれよりちょっと短く、コネクタ部分がL字でなくストレート。
(L字コネクタの例もあるんですがやっぱりケーブルは短い)

なので今回は空挺でよく見るスタイルを真似てハンドガードに巻いてみました。




彼らにはキャリハン横マウント用のキットが支給されるためか、
特殊部隊のようなケーブルの短いものは見かけないんですよね。

アクセサリの流用が空挺っぽくて実にクール。






おまけ程度にフレキケーブルスイッチとHK棒♂

これも強力なアイテムですよね。実グリップと実スイッチが両方そなわり最強に見える。

フレキケーブルにもいろいろ長さがあるようで、私のは短め……




LLM01の周辺アクセサリはどれも興味深い物ばかりなんですけど
そのままじゃレプLLM01には使えないのがネック。


ここはやはり(禁断の)夢の扉を開けるしか……





Tschüs!!

  
タグ :LLM01

Posted by Nekotin at 21:11Comments(3)ブンデス兵器

2015年10月24日

ブンデス的アメリカンシュッツマスケ



KSKゆかりのガスマスクを記事にしてくれ~と持ち主から依頼があったんだななぜか
(私を経由してまた別の人に渡る品物なんですがこれ……)

そんな理由で今回は MCU-2/P について少々




マイク端子が付いたMCU-2A/Pというバリエーションだそうで。

BWでは下の画像のようにMCU-2/Pが用いられていますね。






KSKの基本訓練中の1枚らしいのですが、
NBC想定というより視界を限定した状態での射撃訓練っぽい感じ。
スモークも炊いてるのかな?





内側。口元に給水用チューブとマイク端子。

KSKが用いている物にはマイク端子が無いので……





こうなる。ペルターのサントラだと思うんですがこれで通話できる物なのか。




こちらもサントラ併用。気密が取れてるのかなこれ……



MCU-2/Pの使用例自体珍しい(かといってM2000が用いられている様子もない)のでなんとも考察しづらいですね。


KSKのガスマスクはMCU-2/Pですよという程度で終わりにしましょう。




Tschüs!

  
タグ :ガスマスク

Posted by Nekotin at 19:42Comments(0)ドイツ連邦軍

2015年10月18日

Kampfjacken



BWにおけるスモックことKampfjackeの多くはほとんどよく似た性質を持っております。

ここでは2種の代表的なKampfjackeである「Scharrer」製と「Arktis」製を比較してみましょう。

なお前者はLHBwによって調達された官給品で、後者は民生品です。





Scharrer製。Kampfjackeとしては古典的なスタイルを持っています。

これはBWB(またはBAAINBw)によって管理される技術仕様書に基づいて製造される官給品で、
Einsatzkampfjackeと呼ばれるモデルです。


(したがって官給Kampfjackeを供給するFEC.S.A、WATTANA等でも同じモデルが作られている)



フード前縁には針金が仕込まれており、自在に形を変えることが可能。
後頭部にはフードを丸めておくためのベルクロが縫われております。






2008年製。基本的なデザインは2000年代初頭から変わっておりませんが08年モデルの色合いは赤みが強めだとか。

生地はリップストップでコットン50%/ポリエステル50%の混紡。


Einsatzkampjackeにもschwerとleicht(トロペン)の2種が存在するのですがこのモデルは前者。
後者だと65%/35%の混紡となるようです(リップストップではない?)。
3FTDだとまたまた事情が変わってくるみたいですが。





ポケットは13か所。胴体周りのポケットは大型で大容量。

大型ポケットの内側にはそれぞれD環が縫い付けられており脱落防止紐を接続することが出来ます。







両肩には官給品らしく(?)国旗が付きます。その下には正方形のベルクロベース。

これは血液型パッチのためのスペースだと思います。

(RhプラスをCDe、cDE、cDe、CDEで、Rhマイナスをcde、Cde、cdE、CdEで表したアレのこと)





右腕ポケットはマチが付いて膨らんだ形ですがこれは包帯を収納するためのデザインだとか。

よくフラップの隙間から円柱状の物体がチラ見えしてるんですがあれは一体……







左腕ポケットは薄く、2つに分けられておりペンやコンパスを収納するためのデザイン。






腰の両サイドに位置しているポケットにはIFAKを収納してみる。

ODの三角巾にくるまれた状態で入っているフォトを何度か見たことがあるのでこういう様式なんでしょう(適当)。








続いてアークティス製B221というモデル名を持ちますが基本的な仕様はScharrerと変わりません。

Arktis製Kampfjackeは2001年頃Survival Equipment名義での納入があったようです。
とするとこのモデルが後の官給品(Einsatzkampfjacke)の元ネタになったとも考えられますね。






堂々のMADE IN ENGLAND、軍用スモックの本場と言えばイギリス?。

混紡は50%/50%でリップストップ。薄い生地でScharrerより軽い
(ScharrerもKampfjackeとしては軽い方なのだそうですが)






バイアスが縫われた特徴的な肘当て。Arktisか否かは大体ここで判断しちゃいますw

袖はベルクロ留めですがリブ生地のモデルも存在するんですよね。
(Survival Equipmentタグを見れば一発なんですがおそらくリンク先がBW納入仕様でしょうね。背中の偽装ループにも注目)

同様にScharrer製にも今回のようなリブ生地袖とベルクロ留めがあります。

(こちらはschwerとleichtの差かも)





Scharrer同様、前身頃はジッパーとボタンで閉じます。

ジッパータブにマイクロライトを付けるとオシャンティック。






左腕ポケットはScharrerと同じなのですが、右腕ポケットは小さめでドットボタン留め。

包帯を収納できる大きさですがEinsatzkampfjackeに再設計するうえでは容量が大きく取られたのでしょう。







BWといえばスモック(Kampfjacke)!! なんてイメージを持つ方も多いかも。

LRRPコンセプト(ドイツで言うとFernspäherとか)によるロングトレッキングなシチュエーションが印象深いせいでしょうか。


今回は陸軍KSK……ではなくFSLK200……でもなく海軍特殊部隊……でもなくFschSpezZgという体で装備をまとめてみました。

似ているようでちょっとずつ違う。どれも無線関係が厄介なんですよね……



Einsatzkampfjacke(官給品)もArktis B221もいろいろなところで使えるマルチな存在ですから、
スモックの購入をお考えの方にはおすすめさせていただきます。


使用状況とかは次回で……




Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 19:32Comments(0)ブンデス衣料

2015年10月10日

Hundemarke


BWの認識票(Erkennungsmarke)、いわゆるドッグタグ(Hundemarke)について~



この認識票に記載される事項を調べて自分なりに打刻してみました。




分離して回収する側と上下で対になった形で、それぞれ裏表で10か所の記載欄が存在します。
(これらは上下で全く同一の事項が記載されます)





表面にはまず1.の性別が入るのですが、どうも使用済放出品を見る限りでは打刻されない(?)ようです。
ジェンダー的な何かの影響なんでしょうかね?

2.には国籍が入ります。当然ドイツですので最初からDeutschlandの「DEU」が刻印されています。
(これが古いものになるとGermanyの「GE」に)

3.には宗教を示すコードが打刻されます。
プロテスタントであれば「E」あるいは「EV」
カトリックなら「K」
正教会は「O」
イスラム教徒が「ISL」
ユダヤ教なら「JD」なんですが、
それ以外の仏教徒などは無打刻となります。

追記:「BD」=仏教、「HD」=ヒンドゥー教だそうですが、現在では宗教欄そのものが打刻されないようです。
埋葬方法などに関連すると思いますがもうそうした時代ではないのでしょう。

4.には識別番号(PK=Personenkennziffer)。
認識番号は11ケタ、または12ケタの数字とローマ字の組み合わせから成り立ちます。

例として「220283 O 20845」であれば最初の「220283」は生年月日となります(1983年の2月22日生まれ)。
次の「O」は下の名前の頭文字。
その次の「20845」のうち「208」など3桁の数字は地区ごとの登録事務所(※)の個別番号です。
(※:Kreiswehrersatzamt、自衛隊で言うと地方協力本部でしょうか)

Kreiswehrersatzamtのリストはこちら
208はニーダーザクセンのHildesheimですね。

登録事務所番号の後ろの「4」は「それ以前の認識番号が他者と被った場合に区別するための番号」となります。
(生年月日と姓の頭文字と登録地区が同じ他人との区別のため1から順番に割り当てられる。0は使わない)
その次の「5」はアルゴリズムによって振り分けられる番号でPrüfzifferと呼ばれます(古い物にはありません)。
Prüfzifferは認識場号が正しいものであるかどうかを判定するためのもので、
Prüfziffer以前の番号を計算に掛けることで算出します。

計算方法はこちら


念のため解説ですがまずイニシャルを番号に変換しておきましょう。「O」なら「16」です。
そのようにしてできた数列「2, 2, 0, 2, 8, 3, 16, 2, 0, 8, 4 」にそれぞれ「2, 3, 4, 5, 6, 7, 1, 6, 7, 2, 3 」を掛け算します。
出来た数列が「4, 6, 0, 10, 48, 21, 16, 12, 0, 16, 12」です。これをすべて足し合わせ「145」。
「145」を11で割り「13あまり2」。このあまった数字を11から引きます。11-2=9でこの「9」がPrüfzifferとなります。
※引いた数字が11になった場合は1、10になった場合は0とします。

難しい語を訳したので間違ってたらごめりんこ♪


私はアホなので計算を間違えました






裏面ですが5.は血液型です。一般的な「A, B, O, AB」方式ですね。

6.は血液のRh因子です。これは「Rh+」か「Rh-」になります。(hは小文字にしてください)

7.は予防接種記録。破傷風なら「T」であるなどいろいろあるみたいです。

8. 9. 10.は現在のところ使われていないようです。




さぁみなさんも打刻に挑戦してみましょう。ポンチと金ハン(と丈夫な作業台)があればOKです。
実際の打刻も手作業なのか結構雑に行われているみたいですね。

気にせずガンガンやってしまいましょう。



※メモ
「DEU」は07年以降に出現したようです。それ以前は「GE」でした。
現行の割スリットが10個のモデルは82年に登場、それ以前はスリットが8個でした。
楕円形のドックタグになったのは61年のことでそれ以前は感光式放射線量計付きのモデルだったそう。



Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 16:40Comments(0)ドイツ連邦軍