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Posted by ミリタリーブログ at

2021年01月23日

EPa Typ 3




ドイツ連邦軍の戦闘糧食「EPa (Einmannpackung)」です。
ドイツ祭り(仮)の折に調達していただいたものを実食しました。











従来のEPaはよくイメージされる箱入りのものでしたが近年(2018年頃?)このスタイルに改められました。
初めて見たときは民生向けの再梱包品かなと思いましたがしっかりこの姿で支給されているらしいです。











ざっと見渡してみます。ビスケット5袋にノンシュガーガム(左上)。

ほとんどのパッケージにスペイン製であることが示されています。
同国のJomipsaという糧食専門の会社が担当しているようで、
この会社はフランスなどにも戦闘糧食を供給しているようです。











2袋のメインディッシュ。EPaひとつで1日三食分とのことですのでコンディションによって調整するのでしょう。









ビスケット用のジャム(下)とコーヒー、紅茶などの飲み物系。左下はティッシュペーパー。










チョコレートバー(左)とフルーツ缶。「Wipes」はウェットティッシュ。









ピンクと黒の缶詰はいわゆるパテです。









メインディッシュの内のひとつ、「Nudeln mit Rindfleisch (牛肉入パスタ)」。
大雑把な味わいですが特に抵抗感なく食べきることが出来て安心しました。










ドリンクセットに含まれる「isotonisches Getränk」はスポーツドリンクっぽい味でした。









後に家で食べたもうひとつのメインディッシュ、「Bohneneintopf mit Wurst(ソーセージ入り豆シチュー)」。
こちらは妙にざらついた舌触りとねっとりした豆、存在感のないソーセージ、しつこいチーズ風味でうーん……











ビスケットは甘いものと塩味のものの二種類がセットされます。










どちらもほんのりとした味わいでまずくはないものの飽きやすい。










ピーチジャムはビスケットのやわらかな風味によくマッチしています。









パテは想像していたようなコンビーフ感はなく、もったりとした味わい。
二種類ありますが違いがほとんど分からないくらいには鈍い風味。

途中できつくなって白飯&醤油で決着しましたがそれでもうーん……










フルーツ缶、言ってしまえばフルーツポンチです。甘みが強いですが疲れた体には浸みるでしょう。



他、チョコレートは如何にも外国産といった癖のある風味、ガムは日本のものとそう変わらない感じ。

全部食べると3458kcal摂取することが出来ます。時期によって中身のバリエーションがあるらしい?



旧来のものからMRE方式に変わりエスビットが不要になったのは大きな進歩といえるのでしょう。
とはいえ完全にリニューアルされたわけではなく箱入りのタイプもまだまだ現役でいるようです。











パッケージのドイツ国旗はシールになっており再梱包できるようになっています。









ちなみにパッケージの隅っこに「Économat des Armées」の文字。
フランスの組織なのですがEPaの取りまとめを担当したのでしょうか?
調達に外国が関わるは珍しくないとはいえ欧州情勢は複雑怪奇なり。




本格的な行軍イベントなんかでもEPaを試してみたいところですね。







Tschüs!!
  
タグ :EPa

Posted by Nekotin at 18:54Comments(0)ドイツ連邦軍

2021年01月11日

KUNDUZ Custom Combat Shirt




縁あって入手したカスタム感バリバリの3FTDのコンバットシャツを。

入手元によるとアフガン派遣空挺→空軍衛生兵→日本という経路。

便宜上使用例からクンドゥズカスタムと呼称していこうと思います。










トルソー部分はどう見ても支給のTシャツです。









腕部はトロペン型からそのまま持ってきたのでしょう。
上腕にあったポケットが下腕に移設されています。










上腕のポケットは胸ポケットからの移植のようです。









フラップとジッパーはどちらも同じ空間にアクセスできます。
フラップのベルクロはエポレットからの移植とみられます。










ジッパータブには中国製であることを思わせる謎めいた漢字が。
黒いベルクロといい現地で入手できる材料で作った感バリバリ。

派遣部隊の裁縫上手か現地の御用達テーラーが仕立てた?

入手元からは「試作」というワードが出てきたそうですが、
コンシャツの現地試験評価に投入されたのかもしれません。


(とはいえドイツ本国によるファブリケーションとしてはあまりにも間に合わせ感が大きいので現地プロジェクトのようなものなのでしょう)









左右肩部が生地で繋がれており襟が伸びるのを防いでいます。
背中側首元にはIRパッチかなにかのための謎のベルクロが。








由来がよく分からないアイテムはやはり使用例から推定するしかありません。



2010年のクンドゥズ駐留空挺部隊から。掃討作戦に参加した戦闘部隊です。
クンドゥズカスタムの特徴たる3枚縫われた黒いベルクロ部分が分かります。

この時期はQRFへの指定から戦闘任務に参加するようになった背景があり、
必然的に個人装備品に対する性能要求が高まったタイミングでもあります。

TGやSaberのコンバットシャツが見られるようになったのもこの時期ですが、
そのような個人購入品を持ち込まなかった隊員が間に合わせでカスタムした。
そんな経緯でこんな品物が生まれたのではないかと想像することができます。

また同年の別の原隊(こちらも空挺)でもこのカスタムが見られることから
同じ型のものが複数存在し供給されたのではないかとも考えられます。










こちらは2013年の派遣部隊から。トルソーとポケットが確認できます。
クンドゥズカスタムが年代を越えて作られたか(とすると現地テーラー?)、
以前の派遣部隊のお下がりなのかなどなど想像が掻き立てられます。





スペシャルサンクス:ものを仕入れてくださったかるぴすさん

Tschüs!!
  
タグ :コンシャツ

Posted by Nekotin at 21:29Comments(0)ブンデス衣料