2021年01月11日
KUNDUZ Custom Combat Shirt
縁あって入手したカスタム感バリバリの3FTDのコンバットシャツを。
入手元によるとアフガン派遣空挺→空軍衛生兵→日本という経路。
便宜上使用例からクンドゥズカスタムと呼称していこうと思います。
トルソー部分はどう見ても支給のTシャツです。
腕部はトロペン型からそのまま持ってきたのでしょう。
上腕にあったポケットが下腕に移設されています。
上腕のポケットは胸ポケットからの移植のようです。
フラップとジッパーはどちらも同じ空間にアクセスできます。
フラップのベルクロはエポレットからの移植とみられます。
ジッパータブには中国製であることを思わせる謎めいた漢字が。
黒いベルクロといい現地で入手できる材料で作った感バリバリ。
派遣部隊の裁縫上手か現地の御用達テーラーが仕立てた?
入手元からは「試作」というワードが出てきたそうですが、
コンシャツの現地試験評価に投入されたのかもしれません。
(とはいえドイツ本国によるファブリケーションとしてはあまりにも間に合わせ感が大きいので現地プロジェクトのようなものなのでしょう)
左右肩部が生地で繋がれており襟が伸びるのを防いでいます。
背中側首元にはIRパッチかなにかのための謎のベルクロが。
由来がよく分からないアイテムはやはり使用例から推定するしかありません。
2010年のクンドゥズ駐留空挺部隊から。掃討作戦に参加した戦闘部隊です。
クンドゥズカスタムの特徴たる3枚縫われた黒いベルクロ部分が分かります。
この時期はQRFへの指定から戦闘任務に参加するようになった背景があり、
必然的に個人装備品に対する性能要求が高まったタイミングでもあります。
TGやSaberのコンバットシャツが見られるようになったのもこの時期ですが、
そのような個人購入品を持ち込まなかった隊員が間に合わせでカスタムした。
そんな経緯でこんな品物が生まれたのではないかと想像することができます。
また同年の別の原隊(こちらも空挺)でもこのカスタムが見られることから
同じ型のものが複数存在し供給されたのではないかとも考えられます。
こちらは2013年の派遣部隊から。トルソーとポケットが確認できます。
クンドゥズカスタムが年代を越えて作られたか(とすると現地テーラー?)、
以前の派遣部隊のお下がりなのかなどなど想像が掻き立てられます。
スペシャルサンクス:ものを仕入れてくださったかるぴすさん
Tschüs!!
Posted by Nekotin at 21:29│Comments(0)
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