2014年08月21日

兵科リボン 補遺


またもやめくるめく兵科リボンの世界へ……


個々の部隊からリボンの色にアプローチしてみましょう。


・Luftlandeaufklärer
兵科リボン 補遺

空挺偵察中隊です。パラシュート展開能力を持った偵察部隊で斥候部隊はウィーゼルを運用します。

空挺部隊の一つですが偵察任務に従事する隊員は偵察兵科のゴールデンイエローの兵科リボンを使用しています。

彼らは主に空挺用ベレー(ワインレッドのベレー帽に鷲のバッジ)を着用します。

これが「鷲+稲妻+交叉した旗」のバッジになるとFernspäherに。ちょっと面白いですね。
(ベレー章についてはこちらをご参照ください)



・Luftlandepioniere
兵科リボン 補遺

続いて空挺工兵中隊です。パラシュート展開能力を持った工兵としてEODや重機の運用を行います。

工兵として所属している隊員は黒い兵科リボンを付けています。

ベレーは他の空挺部隊と同様、ワインレッドのベレー+鷲バッジです。


・Luftlandeartillerie
兵科リボン 補遺

空挺砲兵です。聞きなれない部隊ですがかつて存在しました。

空中展開応力を持った砲兵としてOto Melara(伊)のMod56山砲を”GebHaub 105”として運用していました。

砲隊の隊員はG3A4で武装したれっきとした空挺です。

そのため空挺ベレーを着用していましたが(追記:この部分は見間違いでどうも普通に砲兵ベレーを用いていたようです)兵科リボンは砲兵の赤です。

ちなみに現在の降下猟兵大隊 第5中隊の迫撃砲小隊隊員は緑の兵科リボンでした。迫撃砲オペレーターは「砲兵」に含まれないようです。


……

上記のように所謂「空挺」であっても役割によって兵科リボンが異なってきます。
(これは空挺部隊以外の場合にも当てはまります)

兵科リボンは部隊に依存するものと言うより、兵士個人の持つ能力(どのような訓練を受け、どのような任務に従事しているか)を示していると言えます。
(一方でベレーはどちらかというと所属しているおおもとの組織の物を使うことが多いです。空挺偵察、空挺工兵、空挺砲兵は「空挺」という大まかなまとまりを根拠にベレーを着用しています)


・その他
兵科リボン 補遺
Luftlandefernmelder
空挺部隊の通信兵です。レモンイエローの兵科リボン。



兵科リボン 補遺
Luftlandeunterstützungsbataillon272(空挺支援大隊)の兵站要員。ミディアムブルーの兵科リボン。




ざっとまとめてみましたが兵科リボンに関してはまだまだ奥深い世界が隠されていることでしょう。



BWフォトを見るとついつい肩あたりをチェックしてしまう人も、そうでない人もTschüs!




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