2014年01月23日
頭のお洒落 ブンデスベレー
(シャレコウベなんていいますしね)
前回のODまみれと打って変わってカラフルな記事になりました。
今回ご紹介するベレーは、
右上:降下猟兵
左下:装甲擲弾兵
右下:憲兵
と、それぞれベレーの色が異なっております。
この辺をざっくりと解説しますと……
歩兵系「緑」・・・装甲擲弾兵、猟兵など
後方支援系「赤」・・・砲兵、補給、工兵など
装甲系「黒」・・・装甲(戦車)、偵察など
空/特殊系「ワイン色」・・・空挺、KSK、航空隊など
医療系「マリンブルー」・・・医療部隊
といった風で兵科色ではありません。憲兵ベレーは画像でこそオレンジに見えますが一応赤ベレーです。
その他空軍、海軍の地上戦力(Objektschutz、Marineschutzkräfte)がダークブルー。←ダークブルーに文字を変えたつもりなんですが……それぐらい黒っぽいです。
変わり種でOSCEという軍事共同体に参加する部隊が黄色いベレーを被っております。
(Photo: BW)
連邦軍においてベレーは1971年(69年とも)に導入されたようです。それまでは戦車駆逐隊(Panzerjäger)がパンツァーベレーという被り物を装備しておりました。
最初の段階では猟兵、装甲(戦車)、空挺にのみベレーが取り入れられたそうで、国旗の付いていないベレー章はこの時のものだとか。
(実際には装甲偵察科にも導入されていました。ただ、ベレー章は装甲と同じものだったそうです)
その他の兵科(空軍、海軍にも)にベレーが導入されたのは1980年代前半であるそうです(79年以降とも)。ベレー章の国旗はこの時付いたものと言われています(※)。
(ここで晴れて装甲偵察科にもオリジナルのベレー章が採用されます)
(※追記:国旗付ベレー章の導入時期に関しては東西統一後であるという見方もあるようです。また戦車駆逐隊のベレー章は92年導入であるとの資料もありました。ちなみにそれ以前は戦車駆逐隊も戦車部隊と同じベレー章を使用していたようです。また各兵科によって導入時期が異なるかもしれません)
それまで兵士が何を被っていたかと言うと船底をひっくり返したような形のシッフェンという被り物。
またベレーに全く影響されない兵科として山岳猟兵が存在します。彼らは白い山岳帽を被るのです。
じゃ彼↑は何物かって? 調べてみたら装甲擲弾兵でした。山岳で訓練を受けた経験があるのでエーデルワイス章を付けているのだそうで。
第112装甲擲弾兵大隊は1992年以降エーデルワイスを付ける習慣があるそうで、これは山岳部隊との友好のあかしであるとか。
(追記:これは同部隊が第1山岳師団下に置かれていたことに由来するとか)
鷲の意匠はフェルンシュペア、長距離斥候とでも訳しましょうか。空挺のシンボルである鷲の背後には偵察のシンボルである交叉した旗。
さらに鷲は稲妻をひっつかんでおりますがこれは通信部隊のシンボルですね。この3つのシンボルから彼らの仕事の様子が窺えそうです。ベレーはワイン色。兵科色はゴールデンイエローを使うそうで……。
となり、同じく交叉した旗に装甲車の意匠は装甲偵察科です。2005年頃に陸軍偵察科などに編入されて現在では見られません(編入後しばらくの間は見ることが出来たとか)。
(ここで装甲偵察科がいかに自分たちの兵科色にこだわりを持っていたか、という話をベレーを交えてご紹介しようと思ったのですがまた今度の機会にしましょう)
Tschüss!
前回のODまみれと打って変わってカラフルな記事になりました。
今回ご紹介するベレーは、
右上:降下猟兵
左下:装甲擲弾兵
右下:憲兵
と、それぞれベレーの色が異なっております。
この辺をざっくりと解説しますと……
歩兵系「緑」・・・装甲擲弾兵、猟兵など
後方支援系「赤」・・・砲兵、補給、工兵など
装甲系「黒」・・・装甲(戦車)、偵察など
空/特殊系「ワイン色」・・・空挺、KSK、航空隊など
医療系「マリンブルー」・・・医療部隊
といった風で兵科色ではありません。憲兵ベレーは画像でこそオレンジに見えますが一応赤ベレーです。
その他空軍、海軍の地上戦力(Objektschutz、Marineschutzkräfte)がダークブルー。←ダークブルーに文字を変えたつもりなんですが……それぐらい黒っぽいです。
変わり種でOSCEという軍事共同体に参加する部隊が黄色いベレーを被っております。
(Photo: BW)
連邦軍においてベレーは1971年(69年とも)に導入されたようです。それまでは戦車駆逐隊(Panzerjäger)がパンツァーベレーという被り物を装備しておりました。
最初の段階では猟兵、装甲(戦車)、空挺にのみベレーが取り入れられたそうで、国旗の付いていないベレー章はこの時のものだとか。
(実際には装甲偵察科にも導入されていました。ただ、ベレー章は装甲と同じものだったそうです)
その他の兵科(空軍、海軍にも)にベレーが導入されたのは1980年代前半であるそうです(79年以降とも)。ベレー章の国旗はこの時付いたものと言われています(※)。
(ここで晴れて装甲偵察科にもオリジナルのベレー章が採用されます)
(※追記:国旗付ベレー章の導入時期に関しては東西統一後であるという見方もあるようです。また戦車駆逐隊のベレー章は92年導入であるとの資料もありました。ちなみにそれ以前は戦車駆逐隊も戦車部隊と同じベレー章を使用していたようです。また各兵科によって導入時期が異なるかもしれません)
それまで兵士が何を被っていたかと言うと船底をひっくり返したような形のシッフェンという被り物。
またベレーに全く影響されない兵科として山岳猟兵が存在します。彼らは白い山岳帽を被るのです。
第112装甲擲弾兵大隊は1992年以降エーデルワイスを付ける習慣があるそうで、これは山岳部隊との友好のあかしであるとか。
(追記:これは同部隊が第1山岳師団下に置かれていたことに由来するとか)
鷲の意匠はフェルンシュペア、長距離斥候とでも訳しましょうか。空挺のシンボルである鷲の背後には偵察のシンボルである交叉した旗。
さらに鷲は稲妻をひっつかんでおりますがこれは通信部隊のシンボルですね。この3つのシンボルから彼らの仕事の様子が窺えそうです。ベレーはワイン色。兵科色はゴールデンイエローを使うそうで……。
となり、同じく交叉した旗に装甲車の意匠は装甲偵察科です。2005年頃に陸軍偵察科などに編入されて現在では見られません(編入後しばらくの間は見ることが出来たとか)。
(ここで装甲偵察科がいかに自分たちの兵科色にこだわりを持っていたか、という話をベレーを交えてご紹介しようと思ったのですがまた今度の機会にしましょう)
Tschüss!
Posted by Nekotin at 00:10│Comments(2)
│ドイツ連邦軍
この記事へのコメント
こんばんは。いつの間にか別ブログになっていたのですね。気付きませんでした。
最初のころは「ベレーは各色一つ買ってあとは使いまわしで・・・」と思ってたはずなんですが、帽章の付け替えがめんどくさくなってきて、気がついたらやたらと増えてました。場所を取らないのでついつい買ってしまいます。
最初のころは「ベレーは各色一つ買ってあとは使いまわしで・・・」と思ってたはずなんですが、帽章の付け替えがめんどくさくなってきて、気がついたらやたらと増えてました。場所を取らないのでついつい買ってしまいます。
Posted by わいと at 2014年01月23日 01:00
ベレーと兵科章は軍装アイテムとしてもコレクションアイテムとしても優秀ですしね。
今後もよろしくお願いします。
今後もよろしくお願いします。
Posted by anton at 2014年01月24日 15:52