2020年01月19日
WAS DCS
英国ブランド Warrior Assault Systemsのプレートキャリア「DCS」です。
例によって購入を先延ばしにしていたら妙に致命的なマイナーチェンジをされてしまい、
慌てて中古市場を探し回り、半ば諦めかけていたところでなんとか入手というパターン。
ブランドの性質としてはタスマニアンタイガーに近く、安価で入手性も良好なのですが、
その分中古市場の層が薄く、カタログ落ちしてしまうと急激に入手難になるんですよね。
正面はもうバリバリLBT 6094(旧)を意識した造形で、コンパクト感のあるデザインです。
DCSの出現が2012年頃(?)なので丁度影響力が強かった時代の設計かと思います。
現行型は胸のベルクロテープが一本増えちゃったんですよね。
こちらは背面側です。どっちがどっちだかよく分からなくなる形状になっています。
ショルダーはトリグライドで接続。カマバンのサイズ調整は背面側のベルクロで。
まぁこちらもオーソドックスで冒険の無い安牌設計といえばそれまでなのですが、
その分誰にでも使いやすい装備品としてまとまっていると言えるかもしれません。
数少ない特徴であるショルダーのバックル接続。エラスティックで保護されています。
ヘッドギアを被った状態でもプレキャリの着脱が可能になるメリットを提供しています。
両側バックルじゃないのかという疑問はありますがCryeあたりからの影響でしょう。
画像で装備を見分ける際もこの部分が大きな助けになります。
ソフトアーマーとバリスティックプレートの併用を意識したポケット部。
なぜか背面側だけパーティションで収納部が区分けされています。
カマバンにもソフトアーマーとプレートを挿入できるのですが、
これらに関しては下の動画を見てもらうのが早いと思います。
(わざわざ3Dモーションでつくってるあたりジワジワきますが)
使用例を見てみましょう。やはり個人で調達しているようです。
BWでは2013年頃から国内やアフガニスタン派遣で見られるようになりました。
最近のプレキャリと比べて派手さはありませんが非特殊兵科によく似合います。
汎用性が高いと言えばいいのか、用途は違えどTT Mk2チェストリグに近い感覚。
空挺や猟兵などの戦闘兵科だけでなく支援兵科でも見つけることが出来ます。
特にMG射手にとってこの手の比較的安価なコンパクトプレキャリはありがたい存在かもしれません。
本体とソフトアーマーのセットで500€ほどなので個人の買い物としては厳しいものがあるでしょう。
それでもアーマーとは比べ物にならない機動性を確保できるので一定の需要はあると思われます。
非特殊兵科におけるプレキャリ需要は今後も高まるでしょう。
(その前に新型アーマー支給してあげなよという話ですが)
同ブランドのRICASコンパクトもよく見られますね(右端)。
270€くらいで買えるポーチセットで入手している例も多いようです。
ポーチも古いものになると入手が難しいんですよね……
品質的にはコンドル製品に抵抗の無い人であれば大丈夫でしょう。
Tschüs!!
Posted by Nekotin at 19:19│Comments(0)
│プレキャリ