2015年05月05日
ZWISCHEN WELTEN
映画“ZWISCHEN WELTEN”(邦題:クロッシング・ウォー 決断の瞬間)
を観賞しましたので少々感想を
というか装備考察です
作品はご存知、ドイツ連邦軍のアフガン派遣をテーマとしたドイツ映画。
主人公イェスパー(大尉)が武装勢力の脅威にさらされるアフガンの小さな村を防衛するため、
自身にとって2度目の派兵に参加することになります。
そこで現地の民兵と協力するため若いアフガン人通訳“タリク”と行動を共にすることになるのですが、
イェスパーは現地民との文化のギャップや上層部との軋轢に悩まされて……というのが物語のあらすじ
以降はネタバレとなるので注意してください
といっても装備考察ですけどね
物語の舞台はクンドゥズ地域で、イェスパーがクンドゥズ飛行場に降り立つところから話が動き出します。
年代ははっきりしないのですが2012~2013年頃だと思います。
(主人公達が腕に付けているワッペンがPATF Kunduzという組織の物で、これはASBとOMLTの後継組織です)
(このPATF Kunduzの活動時期が2012~2013年なので)
イェスパーは物語では一貫してIdZアーマーとM826ヘルムを着用。
劇中で主にイェスパーと行動を共にする隊員が次の通り
・副官のオリバー(Hauptfeldwebel)
・衛生兵(Stabsgefreiter)
・一人だけM828ヘルムを被ってる金髪兄貴
・SEM70を背負った無線手(Stabsgefreiter)
彼らはコンドルのディフェンダープレートキャリアを着用。
(オリバー以外にもちゃんと名前があるんですが劇中で呼ばれることはほとんどありません)
ディフェンダーの肩パッドにCATを突っ込んでいるのは部隊統制でしょうかね。
それからCATの白いラベルにダクトテープが張られていたんですがアレは一体……。
M828ヘルムの兄貴以外はM826で、無線手を除き全員がBONIE-Mマウントを装着しています。
ホルスターはISAF派遣部隊に支給されるカーキのBHI Serpa Lv3。
Glo-Toobも各々装着しておりこれも目立ちました(なおCR23Aモデル)。
オリバーと衛生兵、M828兄貴はレオケラーのコンシャツ。
オリバーは戦闘での負傷後はスタンダードブルーゼを着用していたように見えますが、
一度本部に戻った際にまた調達したのでしょうか殺害される直前には再度レオコンシャツでした。
(そのほかIdZアーマーにTT Mk2チェストリグ&Crewmanヘルムを被った隊員なんかもチラッと出てきます)
イェスパーは裁判にかけられるシーンで空挺隊員であることが分かるのですが、他のメンバーはどうでしょうね?
一人だけM828ヘルムであったことを除けばイェスパーもM826なんですよね。
ISAF向け装備がどのような形態で供給されてるかは今後の調査課題に……。
アフガン入りはTermezからMeSを経由したと考えられますが、
イェスパーはクンドゥズに降り立つシーンではすでにIdZアーマーを着込んでヘルムも携行してましたね。
この時点では背中にキャメルのホットショットが付いていないのでポーチの類はクンドゥズで取り付けられたと考えられます。
ゆえにIdZアーマーはTermez、MeSのいずれかで受領したんじゃないかと(独本国から着ていくことはないと思います)
アーマーはともかくヘルムは個人が本国から持っていくんでしょうね。
BONIE-Mは現地(クンドゥズ)で配布されたようですけど。
ラストシーンのイェスパーと言えば冒頭シーンとの対比になっていましたよね。
これがどういう意味になっているかはご覧になった方の想像にお任せします(丸投げ)
タリクと踏切のシーンも印象的に使われていましたし、観賞後の考察を掻き立てる作品ですね。
イェスパーの兄(弟?)はアフガンで殉職しているそうですが、それを加味して劇中のイェスパーの心理を読み解くのも面白いかも
(2度目の派遣であることを踏まえて)。
Tschüs!!
Posted by Nekotin at 16:23│Comments(0)
│考察