2019年04月14日
First Responder Move On : Tasmanian Tiger
Tasmanian Tiger - First Responder Move Onのカーキカラーです。
その名前の通りメディック用に設計された親亀・子亀タイプのバッグですね。
こちらで取り上げるのはNSNが付いたのBW官給モデルです。
さて今回はどんな仕様変更が……
この官給モデルはEEH-B、CFR-B、CFR-C(※)向けに中身の医療キットと共に支給されます。
支給開始は2016年頃のようですが、一般販売モデルもそれ以前からよく用いられていました。
※:メディックのカテゴリ。ざっくりいうとEEH-Bはいわば普通のメディック。CFR-Bは特殊部隊向けで、CFR-Cはその上位資格。
一般販売モデルとの大きな違いはここ。子亀上面の「BUND」マーキング。例に漏れずといった感じ。
親亀下面にも同様のマーキング。徹底していますね。
レインカバーも付属。ランドセル的アトモスフィアを感じます。
子亀を外した状態の親亀です。28Lの大容量を誇ります。
裏面の様子。ショルダーストラップは随分とこだわった造り。
お腹バンドはベルクロ式で着脱可能。
下面のジップを開くとドラッグハンドルが出現。
念のため、みたいな感覚で付いているファステックス。
ジッパーが壊れたときのための冗長性付加でしょうか。
ジッパーをぐるっと開けるとこんな空間が現れます。キャリーケースに近い感覚です。
付属品の仕切りを付加した様子です。
フタ側には細々した物を入れるポケットとパネル用のベルクロが。
医療品を保持するためのパネルは2種類附属していました。
フタ内側両サイドのジッパーを開くとこう。何かのホルダー。
フタを閉めるジッパーは片側が破損? かとおもいましたが誤操作防止であえてこうしたのかも。
子亀側は12Lの容積をもっています。EEH-B隊員なら子亀側だけでも十分だそうです。
というのもMove Onの合計容積40LはCFR-Cのキットを想定しているためだそうな(※)。
※:CFR-B/CキットはEEH-Bキットより薬品類が多く含まれており、扱える医療器具も多くなります。
ショルダーストラップは簡素ですが一応お腹ベルトも付きます。
メッシュはポケット状になっており幅広のアイテムを収納可能。
中の様子。パネルや小分けポーチの配置が前提となっています。
付属のポーチ&パネルを配置した一例。見た目ほど物が詰まっているわけではなさそう。
パッキングの例はまた別の機会に紹介したいと思います。
使用の様子
(Photo: Bundeswehr)
海軍の医療部隊から。「BUND」マーキングがはっきり見てとれます。
右の人はStabsarzt=軍医の方。軍医としては一番下の大尉に相当します。
右に写っているのは旧来のメディックバッグで6面展開するタイプですね。
(Photo: Bundeswehr)
Cobra Strike 2017という演習に参加した医療部隊。こちらも官給版であることが分かります。
(Photo: Bundeswehr)
FschJgRgt26の第9中隊から。辛うじて官給版であると判断できます。
角度によっては一般販売版のMove Onと識別できないのが厳しい。
目立つ違いがあるだけに一般販売版との使い分けが生じてしまうあたりが大変。
Kampfretterなんかは16年以前から一般販売版が支給されているみたいですし。
BWの律儀な仕様変更はマニア的に「アツい」部分もあるんですが、
民生品で代用できないので集めるとなると厳しい目に合うことに。
「BUND」の御紋をありがたがるのも考え物ですね……
Tschüs!!
Posted by Nekotin at 15:00│Comments(0)
│タスマニアンタイガーナイロン