2017年03月05日
墜ちろ!蚊トンボベスト

MOSKITO製Multifunktionsweste、所謂KSKベストです。
といってもこういう変わったモデル(先行供給型?)ではなく一般的な形式のもの。
(参考元は北方孤軍奮闘録)

後のHEIM生産モデルやSchleswiger生産モデルとほぼ同型となります。
最初の生産者がMOSKITOで品質的な問題からHEIM(2001年?)に、
さらにコスト的な問題でSchleswiger(2002年?)に移ったんだとか。
(MOSKITOも品質は悪くなさそうに見えます。コスト本位での品質管理のためHEIMに移されたのでしょうか……時勢的に)

タグはメーカとNSNが分かるぐらいで製造年月の記入はなし。

手持ちのHEIMと比較。ベルクロ部分とグレネードポーチの向きがはっきり異なります。
ただしここに関してはSchleswigerも同じ特徴で、どちらかというとHEIMの方が変わりもの。
MOSKITO特有と思われる差異としてはマグポ上にD環が見られないことでしょうか……?
(製造のタイミングによってあったり無かったりしそうですが)
HEIMはこちらを参照
Schleswigerはこちらを参照

参考にHEIMのタグ。NSNがMOSKITOと異なります。
ちなみに「C」はCパーツ=背中パーツであることを示すもの。
右身頃がAパーツ、左身頃がBパーツとなっています。

今更ながらHEIMは左身頃のユーティリティが削除され代わりにマグポが縫われたカスタム。
(もう手放してしまった)Schleswigerの方からぶんどったマグポなんじゃねーのと話題に……

もはやMOSKITO関係ない付属ポーチたち。ベストに続いてアルファベットの割り当てがあります。
四角いユーティリティがEパーツ、無線ポーチがFパーツ、3連グレネードがGパーツ、ベルクロ部カバーがIパーツです。
E、G、Iパーツは02年8月Schleswiger製でFパーツは01年8月HEIM製。

ホルスターはHパーツ(01年8月HEIM製)。Dパーツとしてベルトがありますが未入手……

使用例……う~んHEIMは良く分かるんですけどね。わいとさんのモデルから海軍特殊部隊の例でお茶を濁す。
こっちの方は陸軍特殊部隊でも見られるので初期に特殊部隊に供給されたものとみて良さそうです。
(空挺でもそれっぽいのは見られます)

一般形式の方は2000年頃に空挺に支給されたものでしょうか。
未来歩兵コンセプト的な画像がどうもそれらしく思えてきますね。
(右胸のポーチはGPS?)
MOSKITOウェブサイトのモデルもジッパーフライで分からん……
Jägerwesteってのはちょっと興味あります、怖いもの見たさで。
ということでこのMOSKITO、
特殊部隊への装備供給のために設立された会社らしいですが、
正直に言うとKSKベストだけの一発屋だろう感は否めません。
(欧州の兵器開発によくあるプロジェクトごとの共同事業体と捉えるべきかもしれませんが背後関係が不明)
反面ウェブサイトが生き残ってるのはすごいとおもうよ……
Tschüs!!