2015年10月04日

Feldbluseがいっぱい


BW装備において最も(?)基本的なアイテムのうちの一つ

Feldbluseがいっぱい

Feldbluse, Tarndruck

(フィールドシャツ, 迷彩プリント)


どこのマニファクチャの何年製などなど種類が豊富で(類別しようと思えばいくらでもできてしまう怖さ)、
eBayなんかだと非常にお安く捌かれているのでついガチャ感覚で買ってしまうんですよね。





今回はこの野戦服の簡単なバリエーションを見てみましょう。
(最近はナイロン系の記事が続いていたので)

Feldbluseがいっぱい

まず上の2着。どちらともKöhler GmbH製ですが、左が95年、右が92年生産分です。


Feldbluseがいっぱい

92年のものはコレクション用なので私には大きすぎ。

生地の混紡など基本的な部分は変わっていませんね。




Feldbluseがいっぱい

ぱっと見で異なるのは上腕部のポケット。現行のものは左腕に設置されているんですが、古いものだと右なんですよね。

これについてはソマリア派兵の時期に派遣用腕章の都合で右から左に移設されたと伺ったことがあります。



脇には丸穴のベンチレーション。現行のものにはこのベンチレーションは付いていません。

こちらは2000年前後くらいで変化したのではないかと思います。





Feldbluseがいっぱい

92年の方にはモールスキン野戦服にも存在したライト(Taschenlampe)を取り付けるためのボタンが2つ、
ポケットとジッパーの間に取り付けられています。





Feldbluseがいっぱい

ポケットはドットボタンとベルクロの併用

これらの仕様の違いはFeldbluseのみならずFeldjacke(パーカ)でも同様だったり。






Feldbluseがいっぱい

続いて色素薄目なトロペンタイプ
よく3FTD(3色迷彩)の方をトロペンと呼ぶことがありますがこの場合は単に「熱帯仕様」という服の型式としての意味合い。

(この辺のややこしい部分は北方孤軍奮闘録さんを参照していただくとして……)

気温の高い環境で活動する際に不都合の無い構造となっています。





Feldbluseがいっぱい

コットンとポリエステルの割合が通常の物と異なります。

コットンが65%から80%に、ポリエステルが35%から20%になりました。


追記:トロペンタイプの混紡は年代による変化があるらしく04年には85%/15%になっていたり(そうでない場合もあったり)、この辺りは資料不足なのでおいおい確かめてみたいところです。



Feldbluseがいっぱい

ジッパーがオミットされドットボタンのみに。



Feldbluseがいっぱい

脇にはメッシュのベンチレーション。


これらの特徴は良く出回っている3FTDブルーゼと同じ。同じトロペン(熱帯仕様)なんですな。

ホーゼ(ズボン)の方は持ち合わせていないのですが3FTDトロペンと仕様は同じ。


ちなみにトロペンタイプでない3FTDもちゃんとありますよ。

またFeldjacke(パーカ)にもトロペン仕様が存在します
(生地が80%/20%でそれを除けば通常タイプと変わらない?)。




「あれっもしかして」と思った方はクローゼットの中をよく確認してみましょう。






Tschüs!!




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