2014年07月31日
猟兵って何だよ(哲学)
猟兵ェ……、降下猟兵と同じような構造だろうと今まであまり調べてこなかったのですが、この機会ですので猟兵大隊についてもまとめてみました。(猟兵連隊は無視)
そもそも猟兵って何する連中だよ、猟兵って何だよ(哲学)……という方もいらっしゃるかと思いますが大まかに言ってしまえば普通の歩兵です。国際的には軽歩兵に分類されています。主にフクス、ボクサーといった歩兵輸送車に乗り降りして戦いますが、歩兵戦闘車(マーダー)で戦車部隊に追従することを目的とした装甲擲弾兵とは似ているようで似ていない、異なった性質を持っています。
編成の上でも猟兵は降下猟兵、山岳猟兵のそれに近く、装甲擲弾兵は戦車部隊に近いものとなっています。
(書きながら「猟兵って何だよ(哲学)」と100回ぐらい思いました。私はいまだによく分かりません。かつては主戦力だったのでしょうが現在では規模が小さくなってしまって他兵科の隙間を埋めるような存在に……)
追記:BWの主戦力は装甲擲弾兵部隊と戦車部隊、その他装甲化部隊による機甲戦力で、猟兵はむしろそれら機甲部隊が活動できないような地形、状況下(森林部や市街地など)で行動します。(猟兵部隊の設置は他兵科より遅く、70年頃)
(今は無き第371猟兵大隊。多くの猟兵大隊が解散、他兵科に転換させられました)
現在、猟兵大隊は2個あり両方とも独仏合同旅団に属しています。
・第291猟兵大隊
・第292猟兵大隊
この2つの大隊は構造が異なっておりますのでそれぞれに分けて見てみましょう。
(第292猟兵大隊概要)
第292猟兵大隊は5個の中隊を擁しています。
(292を先に説明するのは構造が降下猟兵大隊とよく似ているため)
・大隊本部:(図では省略。説明も省略)
・第1中隊:これまで同様、大隊運営のための部隊。通信小隊、輸送小隊などがここに属しています。
・第2~4中隊:今回のメイン戦闘部隊で1個当たり170名の規模です。中隊本部と3個猟兵小隊、1個重猟兵小隊から成り立っています。1個猟兵小隊は小隊本部と3個分隊で構成され、1つの分隊には1両のフクスが割り当てられます。3個分隊のフクス3両に小隊本部のフクス(指揮車)を加えると、1個小隊は4両のフクスを持っていることになります。
重猟兵小隊にはGraMaWa分隊、MILAN分隊、狙撃分隊が所属しており1両のフクスが割り当てられています。降下猟兵の情報を基にするとGraMaWa1基は3名で運用され、3基で1個分隊となるようです(MILANも同様)。(現在ではフクスの後継としてボクサーが導入されており、ボクサーにはGraMaWaが搭載できるようになっているのでGraMaWa分隊がどのような扱いになっているか分かりません)
中隊本部には指揮車として1両のフクスが配されているので中隊全体には14両のフクスが所属しています。
猟兵分隊には9名が所属します。フクスのコマンダーと分隊長は兼任です。分隊長とドライバーを除く7名の下車戦闘部隊は戦闘員区画に収容されます。
ボクサーの場合は10名で、コマンダーを兼ねる分隊長、ドライバー、射手(GraMaWa等の操作)の3名がクルーとなり、他7名が下車戦闘部隊として輸送区画に乗り込みます。
(NRFの訓練に参加した第292猟兵大隊)
(参考:歩兵学校でのIDZ-ESデモンストレーション)
・第5中隊:猟兵大隊、降下猟兵大隊、山岳猟兵大隊では特別な場合を除き第5中隊を「重中隊」として定めています。猟兵大隊では8基の120mm迫撃砲を運用する迫撃砲小隊、8両のTOW搭載型ヴィーゼルを運用する対戦車小隊、同じく8両の20mmマシンカノン搭載型ヴィーゼルを運用する機関砲小隊、さらに6両の偵察用ヴィーゼルフェネックを運用する偵察小隊、JFSTなどが第5中隊に所属しています。
(第6中隊として教育部隊が配されていたのですが2012年に解散)
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
(第291猟兵大隊概要)
第291猟兵大隊は4個中隊で成り立っています。
・大隊本部:略
・第1中隊:略
・第2、3中隊:猟兵中隊。中隊の構成は292とほぼ同じ。
・第4中隊:偵察中隊。猟兵科ではなく偵察科となります。中隊本部と3個斥候小隊、1個技術偵察小隊などで構成されます。斥候小隊はフェネック偵察車を扱う小隊で2個の斥候班(Spähtrupp)に分かれています。偵察大隊の編成と同様、3個斥候小隊で12両のフェネックを運用するものと考えられます。
技術偵察小隊には2個レーダー分隊と1個軽斥候分隊が所属しています。レーダー分隊はレーダー搭載型ディンゴを2両ずつ、軽斥候分隊は(フェネックではなく)2両のディンゴを運用するものと考えられます。
独仏合同旅団はサバゲや軍装におけるテーマとしては面白いものだと思います。ベレーとワッペン買おうかなぁ。
猟兵大隊はBW公式ウェブサイトが詳しいので助かりました。他の大隊はあまり細かいところまで言及されていないので……。
チュース!!
そもそも猟兵って何する連中だよ、猟兵って何だよ(哲学)……という方もいらっしゃるかと思いますが大まかに言ってしまえば普通の歩兵です。国際的には軽歩兵に分類されています。主にフクス、ボクサーといった歩兵輸送車に乗り降りして戦いますが、歩兵戦闘車(マーダー)で戦車部隊に追従することを目的とした装甲擲弾兵とは似ているようで似ていない、異なった性質を持っています。
編成の上でも猟兵は降下猟兵、山岳猟兵のそれに近く、装甲擲弾兵は戦車部隊に近いものとなっています。
(書きながら「猟兵って何だよ(哲学)」と100回ぐらい思いました。私はいまだによく分かりません。かつては主戦力だったのでしょうが現在では規模が小さくなってしまって他兵科の隙間を埋めるような存在に……)
追記:BWの主戦力は装甲擲弾兵部隊と戦車部隊、その他装甲化部隊による機甲戦力で、猟兵はむしろそれら機甲部隊が活動できないような地形、状況下(森林部や市街地など)で行動します。(猟兵部隊の設置は他兵科より遅く、70年頃)
(今は無き第371猟兵大隊。多くの猟兵大隊が解散、他兵科に転換させられました)
現在、猟兵大隊は2個あり両方とも独仏合同旅団に属しています。
・第291猟兵大隊
・第292猟兵大隊
この2つの大隊は構造が異なっておりますのでそれぞれに分けて見てみましょう。
(第292猟兵大隊概要)
第292猟兵大隊は5個の中隊を擁しています。
(292を先に説明するのは構造が降下猟兵大隊とよく似ているため)
・大隊本部:(図では省略。説明も省略)
・第1中隊:これまで同様、大隊運営のための部隊。通信小隊、輸送小隊などがここに属しています。
・第2~4中隊:今回のメイン戦闘部隊で1個当たり170名の規模です。中隊本部と3個猟兵小隊、1個重猟兵小隊から成り立っています。1個猟兵小隊は小隊本部と3個分隊で構成され、1つの分隊には1両のフクスが割り当てられます。3個分隊のフクス3両に小隊本部のフクス(指揮車)を加えると、1個小隊は4両のフクスを持っていることになります。
重猟兵小隊にはGraMaWa分隊、MILAN分隊、狙撃分隊が所属しており1両のフクスが割り当てられています。降下猟兵の情報を基にするとGraMaWa1基は3名で運用され、3基で1個分隊となるようです(MILANも同様)。(現在ではフクスの後継としてボクサーが導入されており、ボクサーにはGraMaWaが搭載できるようになっているのでGraMaWa分隊がどのような扱いになっているか分かりません)
中隊本部には指揮車として1両のフクスが配されているので中隊全体には14両のフクスが所属しています。
猟兵分隊には9名が所属します。フクスのコマンダーと分隊長は兼任です。分隊長とドライバーを除く7名の下車戦闘部隊は戦闘員区画に収容されます。
ボクサーの場合は10名で、コマンダーを兼ねる分隊長、ドライバー、射手(GraMaWa等の操作)の3名がクルーとなり、他7名が下車戦闘部隊として輸送区画に乗り込みます。
(NRFの訓練に参加した第292猟兵大隊)
(参考:歩兵学校でのIDZ-ESデモンストレーション)
・第5中隊:猟兵大隊、降下猟兵大隊、山岳猟兵大隊では特別な場合を除き第5中隊を「重中隊」として定めています。猟兵大隊では8基の120mm迫撃砲を運用する迫撃砲小隊、8両のTOW搭載型ヴィーゼルを運用する対戦車小隊、同じく8両の20mmマシンカノン搭載型ヴィーゼルを運用する機関砲小隊、さらに
(第6中隊として教育部隊が配されていたのですが2012年に解散)
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(第291猟兵大隊概要)
第291猟兵大隊は4個中隊で成り立っています。
・大隊本部:略
・第1中隊:略
・第2、3中隊:猟兵中隊。中隊の構成は292とほぼ同じ。
・第4中隊:偵察中隊。猟兵科ではなく偵察科となります。中隊本部と3個斥候小隊、1個技術偵察小隊などで構成されます。斥候小隊はフェネック偵察車を扱う小隊で2個の斥候班(Spähtrupp)に分かれています。偵察大隊の編成と同様、3個斥候小隊で12両のフェネックを運用するものと考えられます。
技術偵察小隊には2個レーダー分隊と1個軽斥候分隊が所属しています。レーダー分隊はレーダー搭載型ディンゴを2両ずつ、軽斥候分隊は(フェネックではなく)2両のディンゴを運用するものと考えられます。
独仏合同旅団はサバゲや軍装におけるテーマとしては面白いものだと思います。ベレーとワッペン買おうかなぁ。
猟兵大隊はBW公式ウェブサイトが詳しいので助かりました。他の大隊はあまり細かいところまで言及されていないので……。
チュース!!
Posted by Nekotin at 18:33│Comments(0)
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