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Posted by ミリタリーブログ at

2017年04月05日

ゾンダー許せない(反核)




以前ちょぴっと話題にした空軍航空隊所属の保安部隊

Luftwaffensicherungsstaffel "S"

この"S"はSonderwaffen(特殊兵器)の略であり意味するところは核兵器です。

現在このSS"S"(略称)が置かれているのがビューヒェル航空基地のトーネード航空隊、
Taktisches Luftwaffengeschwader 33 (かつてのJagdbombergeschwader 33)


ビューヒェルには冷戦期より核シェアリングの一環で熱核弾頭B61が配備されていましたので、
それを守るための専門的な保安部隊(これがSS"S")もいっしょに基地に置かれているわけです。

ちなみにB61は航空運用のための核兵器で万が一の際にはトーネードに搭載されるんだとか。
(トーネード以前だとスターファイターかな)



同様の核兵器保安部隊は空軍航空隊だけでなく核ミサイルや核砲弾を扱う砲兵部隊にもありました。
その場合はBegleitbatterieと呼ばれ核運用を担う各砲兵大隊に置かれましたがこちらは絶滅です。
冷戦終結より国内の核の規模は縮小し現在ではビューヒェルに配備されているものが唯一だそうな。

時代の流れに任せて廃棄を待つばかりの核兵器を見守るだけの任務かと思っていたんですが、
B61はつい最近も新しいバージョンに更新されただとかなんとか……長生きですよねB61……



さてSS"S"ですが航空隊内にFliegerhorstgruppeという支援部隊の大枠があり、
その下にGruppenstab(本部)と2個のSicherungsstaffel"S"が配されております。

同じ保安部隊ですが空軍保安連隊(ObjSRgt)とは枝が異なります(ベレーは同じ)。
かつては("S"ではない)Sicherungsstaffelも各航空隊に存在していたのですが、
90年代中ごろから空軍保安大隊として一まとめにされます(後06年に連隊化)。





Staffel内部にはいくつか小隊があるようです。
一つの基地に詰める保安要員としては大きな規模かと。

動画は第4小隊のプライベートフォト集。ワッペンも写ってますね。
ベレーだとKar98kなのに対しワッペンの意匠はG3ときた。
JaboG33のワッペンを使うのもアリなんですな。

核兵器保護という点から対テロ部隊の面が強いようです。
米空軍と共同で任務にあたることがほとんどなんでしょう、
そういった絡みでのフォトが割合に多く見つかっていますね。



Tschüs!!

  
タグ :空軍

Posted by Nekotin at 19:40Comments(0)編成とか