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Posted by ミリタリーブログ at

2018年02月17日

Best Vest





アーマー買ったらベスト欲しくなったので。

3fbはレアなんですが5fbはちょくちょく出回るんですよね。








まぁベストそのものはシンプルです。モジュラーなのでパッと見はあっさり目。

案外安く手に入ったなと思ったら前ジッパーが壊れてる……聞いてないんだけど……


(壊れているというよりはスライダーがそっくり無くなっているので、意図的に破損させて……ということなのかも)








背面パーツは「Variante A」というタイプで、通信機(4CIコンポネント)の収納が可能です。
通信機はGPS内蔵でNaviPad(PDA)とリンクさせて活用するいかにも未来歩兵っぽいもの。

ただのモジュラー面になっているタイプは「Variante B」と呼ばれます。









内側には折り返し式のS95アダプタとベルトホルダー。

こう見ると本当にKSKベストを元に設計されたと分かります。
同様にタグもパーツ(左右身頃と背面)ごとに付いています。









IdZ-BSの中核企業がEADSということでこのラベル。







表記はIDZ-WESTE IIとなっています。

「II」ってことは「I」があると思うんですがテスト段階のモデルが相当するんでしょうか。
なんとなくFORCES IIとかLOTUS IIみたいな平沢風味なアトモスフィアを感じます。

製造元コードが「MD」ということなので、おそらくマルチデザイン製じゃないかと。
製造年月は05年6月でしたので、本格的な発注が始まったころのものでしょう。








ジッパーの根元に金属フック。こんなの付いてたんだ。

製造年によって有無が分かれそうですが、なにに使うんだろう。








例によって縦ジッパーによる収納スペース。

背面から取り回した中継機器をまとめるためのフラップとポケット。








反対側も同じ構成ですが、ナイロンテープのループが設けられています。

ジッパーが使えなくてもこれで(辛うじて)前を留めることができます。








テープ末端の処理が甘いのか部分的にこんな状態に。

味として残すか繕うか迷うところです。








背面の上段は通信機器の収納部。上側で保持し下側のフラップでケーブルをまとめます。

ケーブルは肩のパイプを伝って前面へ引き出されます。


(テスト段階ではケーブルパイプは腰を伝う構造だったので改良が反映されていると言えます)







下段はバッテリーの収納スペース。パーティションで2個収納できる設計。







雑納的な使い方には向いてないんですが一組みにされたタイラップが出てきました。

キャプチャ用ですね……








付属してきたポーチはこんな様子。欠けはありますがベーシックな組み方ぐらいはできそう。







ドロップダウン式ダブルマグポは2つセットされます。







ドロップダウンしないダブルマグポも2つセットですが来たのは1個だけ。







ドロップダウン式シングルマグポも2つセットのところ1個だけ。







スモークグレネードポーチ(左)。右は比較用のダブルマグポ。こちらは1つセット。







サイズはよく似ているんですが、スモーク(手前)には内貼りがありません。







ユーティリティポーチ(Mehrzwecktasche)は2つセット。







エラーなのか仕様なのか不明ですがドットボタンとハトメの位置が逆転していました。







右の個体にはテープを十字に貼っていた跡があるのでIFAKポーチとして使ったのでしょう。

左のポーチにも縦のテープ痕がありますが用途は不明。








ヘルメットホルダー付レーションポーチ(Tagesrationtasche mit Helmhalter)。

ホルダー無しと合わせて2個セットとなりますが、やってきたのはホルダー付のみ。








S95の所謂5点セットにおける雑納と同じサイズ感ですがフラップががばっと開くので扱いやすい。







IdZ規格テープのほか、Variante Aにはジッパーで取り付け可能。

下部には謎のベルクロテープ。








下面のジッパーを開くとホルダーがデロデロっとでてきます。







何か違う気がするけど正しい使い方は知らない……



個人に供給される内容としてはグレネードポーチ、S95アダプタ、ガスマスクバッグ用フック(各2個)が欠品。




IdZ-BSのコンセプトはIdZ-ESの前段階として、市販品集めてそこそこの装備を早期に実現しようって発想。
つまり必要なのは購入費用だけで開発費なんてかからねぇんだよってあたりに主眼があるはずなんですが、
こんなに手の込んだキャリングシステムを開発してたらそりゃ連邦軍の財布事情もガバガバになりますよ……


やっぱり当の部隊にとってもIdZはお高い買い物らしく、州の予算が付かずに導入を見送っている部隊も少なくないと聞いたことがあります。
ていうか相当な予算をつぎ込んで開発したはずなのに中央予算じゃなくて地方予算で買わせるのかよ……
(もちろん海外派遣部隊やNRF等の指定を受けた部隊の場合は中央予算から出るとは思いますが)







ポーチを適当に組んでさっと羽織ってみる。そう、これこれ、こういうのだよ目指していたのは。

調整が甘かったか少々だるっとした感じですが、セッティング次第ではもっときっちり目にできます。








Variante Aの絶妙なボリューム感が心地よい。

前身頃が下がってストラップが斜めに渡ってるのが好きなんですが、ちょっとだらしなく見えますね。




ざっくり評価としては本当にKSKベストのモジュラー版だなぁという感じ。








使用の様子はVariante Aからチョイス。海軍MSKより。

テスト段階でもないのに通信機使ってるのは珍しいと思う……
ケース上側から無線アンテナとGPSアンテナが覗いています。

前面に付いているPDA用ポーチにも注目。








JgBtl292だそうです。下に着用してるのは防破ベスト。

こちらもちゃんと通信機を使ってます。レーションポーチも2つ接続。





通信機はGruppenfunk(分隊内無線)ということでやっぱり一人一人が背負ってる……のか?



そう考えると未来歩兵もなかなかハードな仕事ですね。





Tschüs!!


  
タグ :IdZ

Posted by Nekotin at 19:59Comments(0)ブンデスナイロンベスト