2016年03月30日
ドイツ的エアフォース歩兵
今回は強く関心を寄せられている空軍の保安部隊から
Objektschutzregiment(ObjSRgt:=フォースプロテクション連隊)の2番目のStaffel(中隊に相当)。
実際の所3./ObjSBtlとの名目で売りに出されていたので連隊化する前の第3中隊な訳ですがデザインは変わっていません。
Objektschutzregumentといえば空軍第6次編成(06年)の際に大隊から連隊にまとめられた経緯があります。
連邦軍では珍しく連隊下に大隊を置きつつ各Staffel(中隊)を通し番号でまとめているちょっと変わった歩兵部隊です。
2016年現在の編成では3個大隊あり、それぞれ役割と拠点が異なります。
第1大隊は第1~4中隊を擁し空軍基地・設備保護のための歩兵戦力として機能します。
第2大隊は第5~7中隊を持ちそれぞれ後方支援、空軍工兵、防火の任を負っています。
第3大隊の第8~10中隊は予備部隊であり各部門に補充されるので常設ではありません。
この編成は2014年に改められたもので、それ以前は4個大隊存在していました。
去年のレーニン歩兵演習場から
さて2./ObjSRgt(第2中隊)の意匠ですが左上部の獅子は連隊名にもなっている隊の拠点、
「フリースラント」地区(ニーダー・ザクセン州)の紋章に由来したデザインかと思われます。
右上部の「翼を広げている鳥と交叉した小銃」は第1大隊のワッペンからでしょうか。
この「翼を広げた鳥」は空軍司令部のワッペンにも見られるものです。
中心部は剣とオークの葉。金色のオークの葉といえば猟兵のシンボルですが、
この場合は単純に歩兵部隊を示す意匠として使われてるのだと思います。
ワッペンのベースとなる色もJägergrün(イェーガーグリーン)みたいですね。
BWの部隊ワッペンは独自の「紋章学」が効いているようで、
個々の意匠を辿ってみたりするとなかなか面白いです。
Trindent Juncture 2015から。カラビニエリといっしょ。
(この演習で"AFFP"と書かれたパッチを見かけましたが"Air Force Force Protection"のことなのかも)
やっぱフルカラーパッチ欲しいですね……
空軍保安部隊に関しては航空隊所属のSicherungsstaffel "Sonderwaffen"にも興味あるのでそのうち取り上げてみたいです。
Sonderwaffen=核兵器なんで核シェアの関係で米軍との絡みも美味しいところです。ニッチな部隊で情報全然ありませんが……
Tschüs!!
2016年03月22日
HK UTL Mk2
ユニバーサルでタクティカルなライト
UTL Mk2
のレプリカです。エレメントがこんなもの出していたとは。
接着剤がはみ出してて汚い(汚い)。黒スプレーでも噴いて誤魔化した方が良さそう。
タナカP8に加工無しで取り付け可能なことを確認しました(が他のモデルはちょっと分かりません)。
モールドはここまでやっちゃって大丈夫なんでしょうかね。大丈夫なわけないんですが。
インサイトテクノロジーのUTL M2のOEMか何かだったかで、いやいかんでしょ……
陸軍特殊部隊や海軍臨検隊で見られるサファリランドのホルスターにもぴったり。
そういえば特殊部隊も臨検隊もデコックオンリーのP8Cなんですよね。
海軍特殊部隊はLLM-Rを併用する関係で(?)同じサファリでも型が違います。
(となるとFschSpezZgもか)
UTLが無いとP8がホルスター内で安定してくれないので必須アクセサリーとなります。
実物……欲しいね……
使用の様子は古いものから。00~04年くらいでしょうか。ナイロンホルスターですね。
突入シーンにはウェポンライトが映えますよね。
ただ陸軍特殊部隊ではLLM-Piとそれに対応するSerpa Lv3ホルスターの台頭で、
UTLもサファリも古典化してしまい近年ではあまり見かけることが無くなってきました。
ドロウ率ではやっぱり臨検隊? 堂々としたメインウェポンぽさが魅力です。
(特殊部隊の方は未確認ですが臨検隊はインサイトのUTL M2)
Tschüs!!
2016年03月20日
ObjektschutzなPR/CR
今日は空軍の、戦闘救難なことを少し。
私は集めたミリフォトを兵科ごとに分類しているんですが、空軍は「空軍フォルダ」のみでそれ以上の仕分けはしていないんですよね。そんな空軍フォルダをなんとなく眺めていたら、やっぱりちょっと気になる点が。以前からどことなく香っていた違和感なんですが……
HSG64のKampfretterの他にObjSRgtも戦闘救難用の戦力を持っている?
Kampfretterについては前に取り上げたとおり。
改めてきちんと調べたところObjSRgtもPersonnel Recovery(PR)やCombat Rescue(CR)に関わる部隊を保有しているようで、
”PR-Team”や”PRCR-Team”と呼ばれているようです。PR-Teamは8名1組で、チームリーダーとサブリーダー、通信手、2名の救護隊員、2名の護衛隊員、1名のDMR射手で構成されるとのこと。
(ISAFのマザリシャリフ派遣に派遣されたチームやCJPRSCに参加した部隊はおそらくObjSRgtの方)
※追記:HSG64の方は2016年に初めてアフガンに派遣されているので
※追追記:どうもPRチームの人員は空軍(ObjSRgt)のみから提供されるというわけではない様子。2018年のMeSのPRチームにはFschJgRgt31の第3中隊の隊員が提供されています。
@Bundeswehr
マザリシャリフのPR-Teamから。HSG64 Kampfretterの方ではOR-6(Fw)以上の階級かも?と書いたんですがこちらではStabsgefreiterも見られます。HSG64 Kampfretterとは隊員の保有資格なども変わってくると考えられます。
HSG64のKampfretterとの棲み分けはまだあいまいで把握できていないんですがHSG64 Kampfretterの方が多少特殊寄りになるかもしれません。CH-53を装備している部隊がHSG64のみなのである程度の兼ね合いはあると思われます。
(両部隊の人事的な行き来も想像できます。Kampfretterの方ではあからさまに特殊部隊から異動してきたような人もいますし……)
ObjSRgtの方(と思われる)。見た目での判断は難しい……
装備的な面でもかなり紛らわしく、APHが支給されている様子だったりLHTプレキャリ(Gen4など)を多用していたりでぱっと見の区別はつきにくいのですが、コールサインパッチである程度判定できそうではあります。
新しい装備のテーマにいかがでしょう?
HSG64 Kampfretterと異なる点はさらに追求する必要はありそうですが……
Tschüs!!
私は集めたミリフォトを兵科ごとに分類しているんですが、空軍は「空軍フォルダ」のみでそれ以上の仕分けはしていないんですよね。そんな空軍フォルダをなんとなく眺めていたら、やっぱりちょっと気になる点が。以前からどことなく香っていた違和感なんですが……
HSG64のKampfretterの他にObjSRgtも戦闘救難用の戦力を持っている?
Kampfretterについては前に取り上げたとおり。
改めてきちんと調べたところObjSRgtもPersonnel Recovery(PR)やCombat Rescue(CR)に関わる部隊を保有しているようで、
”PR-Team”や”PRCR-Team”と呼ばれているようです。PR-Teamは8名1組で、チームリーダーとサブリーダー、通信手、2名の救護隊員、2名の護衛隊員、1名のDMR射手で構成されるとのこと。
(ISAFのマザリシャリフ派遣に派遣されたチームやCJPRSCに参加した部隊はおそらくObjSRgtの方)
※追記:HSG64の方は2016年に初めてアフガンに派遣されているので
※追追記:どうもPRチームの人員は空軍(ObjSRgt)のみから提供されるというわけではない様子。2018年のMeSのPRチームにはFschJgRgt31の第3中隊の隊員が提供されています。
@Bundeswehr
マザリシャリフのPR-Teamから。HSG64 Kampfretterの方ではOR-6(Fw)以上の階級かも?と書いたんですがこちらではStabsgefreiterも見られます。HSG64 Kampfretterとは隊員の保有資格なども変わってくると考えられます。
HSG64のKampfretterとの棲み分けはまだあいまいで把握できていないんですがHSG64 Kampfretterの方が多少特殊寄りになるかもしれません。CH-53を装備している部隊がHSG64のみなのである程度の兼ね合いはあると思われます。
(両部隊の人事的な行き来も想像できます。Kampfretterの方ではあからさまに特殊部隊から異動してきたような人もいますし……)
ObjSRgtの方(と思われる)。見た目での判断は難しい……
装備的な面でもかなり紛らわしく、APHが支給されている様子だったりLHTプレキャリ(Gen4など)を多用していたりでぱっと見の区別はつきにくいのですが、コールサインパッチである程度判定できそうではあります。
新しい装備のテーマにいかがでしょう?
HSG64 Kampfretterと異なる点はさらに追求する必要はありそうですが……
Tschüs!!
タグ :Objektschutz空軍
2016年03月16日
Blendgranaten-Tasche
Lindnerhof Taktik : 40mm/Flashbang Tasche, 4er
その名の通りAG40弾薬や40mm径フラバン用のポーチです。
現行のモデルとは大分形が異なっていますが、ちょっと古めのダイレクトアクション想定装備には外せない一品。
BWで使用実績のある(と思われる)フラバンと言えばショートタイプのMk13や、
DM109(1bang)、DM119(2bang)、DM129(9bang)が挙げられますが、
日本で入手しやすい品であるMk13を調達してポーチに収納してみます……
フラップをオミットしてもかなりきつめ(フラップが無いのであれば妥当かもしれませんが)。
ほか、外殻を取り外したDM51なんかも入れてるみたいです。
問題なのはタグの方なんですよね。ASD付とかではないんですがコレ……
LHTタグをめくるとカリンシアタグが(まためくるとモデル番号:LT016)。
カリンシアといえば防寒衣類や寝袋で有名なオーストリアのブランドなんですが、
ドイツにおいてもBWにいくつか製品が納められていたりでなじみがあるかと。
このタグついては全く不明なんですが代理店契約の関係かもしれませんね。
カリンシアのドイツにおける代理店がLHTなんでその逆もまた…ということで、
オーストリアの軍・司法関係に納入されたものではないかと考えています。
(実際オーストリアもののLHTナイロンにくっ付いてやってきたそうな)
LHTタグに別ブランドの名前が記載される例もあるのですが、
この辺りの謎もまたおいおい
プレキャリをLHTで固める際にこれがあると雰囲気が抜群に良くなります。
背中かベルトに付いてることが多いのですが、
他人に使わせるか自分で使うかの違いでしょう。
背面はチーム内での役割を演出するのに最適なスペースです。
エントリーの2番手が1番手の背中からフラバンを抜き出し、
1番手ごしに室内に投げ入れるということですね。
Tschüs!!
2016年03月12日
中期アフ空挺ごっこ回
自分が装備を着た姿をブログはおろかSNSにもほとんど上げてこなかったんですが(サバゲもしないので)、
最近タイマー撮影と3脚を使うことを覚えたのでいろいろな装備を試して記録してます。
クローゼット撮影なわけですが……
ネタは以前触れたKSKベストとSTアーマー併用のISAF空挺隊員。
特に難しいポイントは無くただの重ね着となります。上下衣服もスタンダードなものでOK。
STアーマーといえばストレートな単体使用でまとまりのある印象に仕上げるのもよし。
それとは別にベストなどの添加物を加えたちょい崩し気味で変化球なSTもかなり好みです。
どう調理しても美味いんですよね。
同じような状況でKSKベストと合わせるならSKアーマーも嵌るんですが、
STの非特殊系部隊寄りで愚直なイメージは独特の雰囲気を醸してくれます。
今回の小道具。ニットキャップも被ってたんですが写りませんでした……
ニットは官給品(ASD Nr付)。フリーサイズですが大きめで日本人でもゆったり被れます。
官給シュマグも首に巻いておけばよかった。
Tschüs!!