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Posted by ミリタリーブログ at

2020年01月29日

木と銃




前回に引き続きMP2(UZI)のための固定ストックです。
マルシンがオプション品としてラインナップしたもの。








ラージバッテリー収納用として発売されましたが現在ではかなりの入手難。
出張先のおもちゃ屋で見つけて確保したという方から譲っていただきました。









ちゃんとした木と金属でできています。モデルガンを作るメーカだけありますね。








取り付けには加工が必要でした。説明書もこの有様。まぁ古い製品なのでね……








UZIの固定ストックと言えば上画像のようなくびれた形を連想する方も多いでしょう。
マルシンでは本体セットの製品にこのくびれたタイプが付属していたらしいです。


参考URL:「UZI SIX MILLIMETER」様
https://uzi9mm.militaryblog.jp/e245611.html
https://uzi9mm.militaryblog.jp/e246394.html


なぜセット版とオプション版で形状を変えたのかはっきりとは分かりませんが、
「くびれ型」と「直線型」では後者の方がバッテリー収納に適していたのでしょう。


実銃においては年代的な違いであり、「直線型」が先に存在していたそうです。
確かに採用直後の60年頃の画像では「直線型」をよく見かける気がしますね。
もっとも木製ストックが使われていたのは70年代までの短い間なわけですが。


(「直線型」の特に古いものはクリーニングキットを収納できるスペースを持つものでしたが、これを連邦軍が使っていたかは不明)








ちなみにマニュアルではほとんど「くびれ型」です。



………………………………………………………………


現在の感覚からするとSMGに固定ストックって……なんてなりがちですが、
当時トンプソンとの置換を目的としていたので違和感はなかったのでしょう。


(考えてみればWW2以前のSMGは固定ストックがほとんどなわけで、代表的なところではMP40やM3がその例外でしょう)

今や折り畳み式ストックや伸縮式ストックが当たり前となっているSMGですが、
こうして改めて手に取ってみると固定ストックもなかなかに味わい深いものです。







Tschüs!!
  
タグ :MP2UZI

Posted by Nekotin at 20:58Comments(0)ブンデス兵器

2020年01月25日

MP2【UZI】




マルシン製の電動UZIを見てみましょう。動作するかどうかはこの際些細な問題です。









この黒い角張った塊感が魅力です。鉄でできた古き良き時代の銃ですね。
まぁこの電動ガンは樹脂製なんですが、雰囲気はよく演出できています。










銃器というより「機械」という感じの印象。電動ドリルと言われればそう信じてしまいそう。
銃のデザインとしては奇怪ですが不思議と「デキるヤツ」みたいな頼もしさを感じますね。










UZIといえばドイツ連邦軍でもMP2として長い間使用されたことで知られていますが、
どういった経緯があったのかマルシン工業はそのMP2版をモデルアップしています。

その証拠がここの刻印です。ドイツ連邦軍向の納入型を参考にしたのだと分かります。










正確には75年まで生産されたモデルのスタンプ。以降はMP2とはっきり刻印されます。
ちなみに納品されたMP2はIMI製よりFN製が多いと聞きますが実際はどうなんでしょう。










セレクターのマークもDES方式で独語対応です。ほら、どう見てもMP2の証拠だろう。









スチール製で気合の入ったストック。残念ながら錆だらけ。諸行無常を感じる。









32連発マガジンはグリップから突き出た部分がやや長いのでは?
電動用にもかかわらずマグポーチにぴったり収まってしまいます。










アクセサリと一緒に。実際にはマズルキャップやブランクアダプタもセットされて支給されます。









スリングは本家イスラエルのそれと同様らしいです。









本当はもっとちゃんとした通し方があるのですが革ループが縮んでおり断念。









正しい通し方はこちらを参照に。まぁパッと見は分かりにくいですよね。









マニュアル通りではないものの実銃から。実際この通し方の方が扱いやすいかも。
MP2の刻印もよく分かります。マルシン版はちょっとアレンジが入っていますね。










小火器取扱マニュアルではこんな感じ。案外適当なのかもしれません。









そしてMP2スリングといえばこのコンパクトな肩掛けスタイル。
たすき掛けで待機の姿勢を取るにはちょっと短いんですよね。










興味深い運用方法としてはやはりマーダーのポートガンでしょう。69年の映像から。









こちらは82年の映像。古い事柄については画像より映像の方が情報があるかもしれません。









MP7との置き換えが進行中ですので未だに使用している様子が見られます。
1959年の採用ですので半世紀以上の実績を持っていることになるでしょうか。


使いどころは考えねばなりませんがこれ1挺あれば大抵の年代をカバー可能に。








Tschüs!!
  
タグ :MP2UZI

Posted by Nekotin at 17:57Comments(0)ブンデス兵器

2020年01月19日

WAS DCS




英国ブランド Warrior Assault Systemsのプレートキャリア「DCS」です。

例によって購入を先延ばしにしていたら妙に致命的なマイナーチェンジをされてしまい、
慌てて中古市場を探し回り、半ば諦めかけていたところでなんとか入手というパターン。

ブランドの性質としてはタスマニアンタイガーに近く、安価で入手性も良好なのですが、
その分中古市場の層が薄く、カタログ落ちしてしまうと急激に入手難になるんですよね。









正面はもうバリバリLBT 6094(旧)を意識した造形で、コンパクト感のあるデザインです。
DCSの出現が2012年頃(?)なので丁度影響力が強かった時代の設計かと思います。

現行型は胸のベルクロテープが一本増えちゃったんですよね。









こちらは背面側です。どっちがどっちだかよく分からなくなる形状になっています。
ショルダーはトリグライドで接続。カマバンのサイズ調整は背面側のベルクロで。

まぁこちらもオーソドックスで冒険の無い安牌設計といえばそれまでなのですが、
その分誰にでも使いやすい装備品としてまとまっていると言えるかもしれません。









数少ない特徴であるショルダーのバックル接続。エラスティックで保護されています。
ヘッドギアを被った状態でもプレキャリの着脱が可能になるメリットを提供しています。
両側バックルじゃないのかという疑問はありますがCryeあたりからの影響でしょう。

画像で装備を見分ける際もこの部分が大きな助けになります。









ソフトアーマーとバリスティックプレートの併用を意識したポケット部。
なぜか背面側だけパーティションで収納部が区分けされています。









カマバンにもソフトアーマーとプレートを挿入できるのですが、
これらに関しては下の動画を見てもらうのが早いと思います。






(わざわざ3Dモーションでつくってるあたりジワジワきますが)






使用例を見てみましょう。やはり個人で調達しているようです。



BWでは2013年頃から国内やアフガニスタン派遣で見られるようになりました。








最近のプレキャリと比べて派手さはありませんが非特殊兵科によく似合います。
汎用性が高いと言えばいいのか、用途は違えどTT Mk2チェストリグに近い感覚。
空挺や猟兵などの戦闘兵科だけでなく支援兵科でも見つけることが出来ます。









特にMG射手にとってこの手の比較的安価なコンパクトプレキャリはありがたい存在かもしれません。
本体とソフトアーマーのセットで500€ほどなので個人の買い物としては厳しいものがあるでしょう。
それでもアーマーとは比べ物にならない機動性を確保できるので一定の需要はあると思われます。









非特殊兵科におけるプレキャリ需要は今後も高まるでしょう。
(その前に新型アーマー支給してあげなよという話ですが)
同ブランドのRICASコンパクトもよく見られますね(右端)。





270€くらいで買えるポーチセットで入手している例も多いようです。

ポーチも古いものになると入手が難しいんですよね……




品質的にはコンドル製品に抵抗の無い人であれば大丈夫でしょう。





Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 19:19Comments(0)プレキャリ