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Posted by ミリタリーブログ at

2016年07月30日

SLIP-ON(大嘘)


パックマイヤーのラバーグリップですよ~

BWでたまーに見かける&希少なP8ドレスアップアイテムということで購入しました。




当初簡単に装着できるだろうと思っていたんですが、グリップが圧潰せんばかりのゴム圧により困難を極め……

少しずつ上にズリズリと滑らせていくんですがフィンガーチャンネルで引っかかりどうしてもそれ以上進まないんですよね。
グリップとの隙間にペンを挿し込んでグリグリやって自分でもよく分からないうちに何とか被せました☆





滑り止め効果と厚みの付いたグリップにより安定感が増したような気がする(気がするだけ)。

フィンガーチャンネルも効果的な印象(印象を受けるだけ)。






今回用いたのはUSP対応の#3です。






使用の様子。ラバーグリップが付くだけでP8に対する注目度が変わりますね。

猫も杓子もってアイテムではありませんが個性の乏しいP8のアピール要素に。




  
タグ :P8教

Posted by Nekotin at 11:27Comments(2)ブンデス兵器

2016年07月24日

nSAKしぐさ 2


nSAKしぐさ第2回はP8編です。
前回のG36編はこちら


▲nSAKしぐさ ~P8編~


・Laden(装填)


A~B:右手でP8のグリップを保持し、弾倉前面に人差し指を添えて押し込みます。
C~E:スライドを掴み右手を突き出し、左手を右の肩に添えます(体の部位がマズルより前に出ないようにします)。



~~~~~~~~~~

・Die Persönliche Sicherheitskontrolle (PSK:個人安全管理)

装填の後PSKを実施します。P8におけるPSKは
1.必要に応じてマガジンを引出し、装填状態を確認
2.マガジンがしっかり挿入されているか確認
3.ハンマーを起こす
4.スライドを1cmほど下げ、薬室内を確認
5.照準器を確認
6.セーフティレバーを下げ、ハンマーを倒す(デコック)
という手順で行われます。



~~~~~~~~~~

・Waffenhaltung(握り方)

A:P8と前腕は一直線を形成します。親指と人差し指でフォークをつくりその間にP8が納まる形です。人差し指はフレームに沿わせます。
B:グリップのなるべく高い位置を握るべきですが、指がスライドと干渉してはいけません。親指はセーフティレバーの下に位置します。


両手で握るとより安定性を得ることができます。
右手を前に突きだし左手は後ろに引くように力を掛けると効果的に安定させることができます。

A:左手はグリップの空いたスペースに置きます。図は45°下向きの左手を示しています。
B~C:左手の親指は右手の親指の下に位置します。
D~E:左手の人差し指~小指は右手の指を包みこみます。
F:左手の親指はスライドの往復を阻害してはいけません。



~~~~~~~~~~

P8の射撃姿勢には立射、膝射、伏射の3つがあります。基本的には両手で構えますが、状況によっては片手で扱うこともあります。

・Stehend(立射)
A:両足は肩幅に開き、体重を均等に配分し、両腕は体に対して対称形に伸ばします。腕は完全に突きださず、肘をやや曲げます。右手は前方に突きだすように力を掛け、左手は後ろに引くように力を掛けます。

B:片手での発砲は両手で保持することが不可能な場合にのみ用いるべきです。右手で構える場合は右肩を標的に向け、足の間隔は肩幅で、角度は45°となります。




・Kniend(膝射)
両膝(C)か右膝(A)を地面に付けます。右膝を付くとき、右の踵は尻に当てます。G36同様、肘を膝で支えることができます(B)。




・Liegend(伏射)
パッドに依託した状態(A)と腕がフリーの状態(B)が示されています。




~~~~~~~~~~

・Nachladen(再装填)

P8の弾倉交換は次のように行われます。
A:新しい弾倉を左手に持ちます
B:交換したい弾倉を引き出します
C:新しい弾倉を挿入します
D:新しい弾倉がしっかり固定されているか確認




弾倉が完全に空になりホールドオープンした状態からの弾倉交換は次のように行われます。
A:弾倉を落下させます
B:新しい弾倉を取出し挿入します
C:弾倉の固定を確認します
D:スライドストップレバーを下げホールドオープンを解除し、P8を前方に突きだします
E:戦闘を続行します




~~~~~~~~~~

・Nahbereichsschießen(近距離射撃)

20mまでの脅威に対する射撃についてです。P8はホルスターで携行されるものとします。
P8における準備姿勢も3種類。

・Wartestellung(待機姿勢)
・Kontaktstellung(接敵姿勢)
・Einsatzstellung(突入姿勢)



Wartestellung(待機姿勢)は射撃動作に移るまでのタイムラグを短縮するための姿勢です。
足は肩幅に広げられ、上体は直立し、左の手のひらは胸に当てられています。
銃は開いたままのホルスターに入っており、右手で保持されています。

Kontaktstellung(接敵姿勢)は即応性の高い姿勢です。銃は両手で保持されており、45°下方に向けられています。

Einsatzstellung(突入姿勢)は閉所での安全性に重点を置いた姿勢です。銃は体の近くで保持され銃口は真下を向いています。




・Ziehen(ドロウ)
ホルスターから銃を抜く動作は4段階でなされます。
1.左手を胸に置き、右手でグリップを握ります。必要に応じてホルスターのロックを解除しておきます。
2.ホルスターから銃を引き抜きます。人差し指はフレームに這わせます。
3.銃口を標的に向けます。
4.グリップを両手で保持し、射撃姿勢か接敵姿勢をとります。

ホルスターに戻す際は逆の動作となります(親指でセーフティレバーのポジションを確認しながら)。






・Waffenwechsel(トランジション)
弾切れや機能障害などにより銃の変更が必要になる場合があります。弾倉の交換や機能障害のクリアに時間がかかるときは拳銃に切り替わります。
図には左手を利用してG36を左側へ流し、右手で拳銃を抜き両手で構えるプロセスが示されています。
ホルスターから抜いたP8は一度胸の前でホールドし、真っ直ぐ突き出すようにして構えます。





参考画像(Photo:Bundeswehr)




・Deckungen(遮蔽)
原則はG36と同じです。






参考画像(Photo:Bundeswehr)




・Schießen in der Bewegung(移動を伴う射撃)
20mまでの射程で適用されます。安定のため膝は伸ばしきらず、上半身は常に同じ高さをキープします。前進するときは踵から(A)、後退するときはつま先から地面に付けます(B)。





参考画像(Photo:Bundeswehr)



・Schießen aus der Drehung(振り向きざまの射撃)
これも原則はG36と同じです。




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最後にBW公式チャンネルがnSAKを取り上げた際の動画を貼っておしまい。



G36編とP8編に分けそれっぽい動作という体裁でまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
資料にはMP7やMGについての項も見られましたので機会があれば諸々の補足と共にまとめてみたいと思います(こちら)。



Tschüs!!
  
タグ :nSAK

Posted by Nekotin at 15:53Comments(0)ドイツ連邦軍

2016年07月16日

nSAKしぐさ


今回はサバゲや撮影会で使えるnSAK(新射撃訓練コンセプト)っぽい動作や姿勢をまとめてみました。

元ネタは歩兵学校の資料ですがnSAKの習得を目指すものではないのであくまで「nSAKしぐさ」という体裁です。
(ハリウッドのエセカンフーを見るような生暖かい視線でお願いします)




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▲nSAKしぐさ ~G36編~


まずG36の基礎的な取扱法の中から安全管理に関わる動作を見てみましょう。

・Die Persönliche Sicherheitskontrolle (PSK:個人安全管理)

PSKは武器に異常がないか確認するためのもので武器を手に取る時や置く時、弾の装填後、戦闘が一時中断した時に行われます。




A:弾倉の状態を確認
B:ボルトを2cmほど後退させ薬室を確認
C:照準器に汚れや異常が無いか確認
D:マズルに汚れやつまりがないか確認
そのほか目視で武器の様子を確認します。


PSKは状況に応じて随時実施していきましょう。




~~~~~~~~~~

つづいてG36の再装填の動作を見ていきましょう。

・Nachladen(再装填)

弾倉が空になった場合は再装填をしなければなりません。再装填は敵から身を隠し、仲間の援護がある状況で行われるべきです。



A:(射撃姿勢)
B:弾倉を外し落下させます。このとき敵の方向を確認しておきます
C:新しい弾倉を入れて、きちんとはまっているか確認します
D:ハンドルを引いてボルトをリリースします
E:戦闘を続行します


資料には外した弾倉は落下させるとあるのですがポーチに戻すのもアリですね。





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次に射撃姿勢を見ていきますが、基本的にはnSAK以前の運用法と同じと思われます。
右利きの人間を想定して描かれていますが、左利きの場合はミラーになるかと思われます。


・Liegend(伏射)

武器と右足は一直線を形成します。足の裏は内側にあるべきと書いてあるのですが画像を見た様子だと踵が内側、つま先が外側を向くようです(下図A参照)。
右手は武器をしっかり握り、肩に引き付けます。左手はハンドガードを保持。両肘は地面についています。


・Kniend(膝射)

右膝を地面に付けます。このとき右の踵は上を向きます。
(肘をつけるとき)左肘は左膝の前か後ろに付つけます(膝に直接つけない:下図B参照)。
下図Cは肘と膝をくっ付けないときの様子。
干渉避けに両膝を立てることもあります(下図D参照)。





参考画像(Photo:Bundeswehr)

※アーマー着用時はプレートの効果を最大限に発揮するため敵に対して正面を向きます。
※グローイン装着時は両膝を立てるとその防護効果を阻害しないということのようです。



・Stehend(立射)



A:左足は前に出し、両足に均等に体重をかけます。上体はやや前方に曲げ、左手はハンドガードかマグウェルを支えます。
B:アーマーを着ているときは体を正面に向けます。ストックは胸筋の上に乗せ、腹筋を緊張させ反動を受け止めます。

Bは特にnSAKらしさを感じさせる姿勢です。体を正面に向ける都合上、左手はマグウェルに位置することが多いです。


参考画像(Photo:Bundeswehr)



・Anschlag angestrichen(壁や木への依託)



壁を利用して銃を依託するときは壁の向きに応じて人差し指(上図A)か親指(上図B)を利用します。
ただし木や壁には直接武器を触れさせてはいけません。



~~~~~~~~~~

さらによりそれらしさを演出できる領域に突入していきます。

・Nahbereichsschießen(近距離射撃)

3mから30mの距離が想定されている近距離射撃についてです。
まずは動作に移る前の3種類の準備姿勢について見てみましょう。

・Patrouillenstellung(哨戒姿勢)
・Kontaktstellung(接敵姿勢)
・Einsatzstellung(※突入姿勢)

(「Einsatz」の訳は難しいのですが仮にそれらしい語を置いてみました)



Patrouillenstellung(哨戒姿勢)はチェックポイントやゲートで用いられ、このとき薬室には弾が装填されています。
銃口は地面に対し45°の角度で向けられています。右手はグリップを握り、左手はハンドガードを保持。左手で片手作業をこなすことも可能。

Kontaktstellung(接敵姿勢)は射撃に移るまでの時間を短縮するための即応性重視の体勢です。よって射撃の直前にはこの姿勢を取ります。両足を開き安定性を高め、膝は自然に軽く曲げます。このとき体重は両足に均等に配分。上半身はやや前傾させます。ストックは肩に付け、視界を確保するため銃口は45°下方に向けます。

Einsatzstellung(突入姿勢)は室内など狭い環境下で自身の武器による危害を仲間に加えないようにするため、また自身の武器を保護するためにとられます。武器は地面に対し垂直に向けます。
(左手の甲をハンドガードに添える様子も見られます。こうしておくことで構えに移行した際に自然とマグウェルを握ることが出来ます)



哨戒姿勢から銃を構えてみましょう。


1.哨戒姿勢から接敵姿勢に移ります。
2.照準器が目の高さに位置するよう武器を持ち上げます。ストックは肩に引き付けられ、視界は標的の方向を向いています。
3.左手はハンドガードかマガジンを保持しています。
4.腹筋は反動を受け止めるため緊張させます。

※このときの構え方はアーマー着用を前提としたスタイルになっているようです。




振り向きざまに銃を構えてみましょう。
真横、真後ろなど任意の角度に回転し標的に対して正面を向く動作です。


1.開始時は突入姿勢です。
2.まず頭を標的の方向に向けます(真後ろを向くときは上半身をひねる)。
3.軸足を利用しそのまま体の正面を標的に向けます。
4.武器を標的に向けて構えます。


参考画像(Photo:Bundeswehr)

これは挿絵より参考画像の方が分かりやすいですね。まず頭を回転させ標的を視認するところがポイントでしょう。




・Nutzung von Deckungen(遮蔽)

壁や木などに身を隠しながらの射撃です。


射線が遮蔽物によってさえぎられていないことを確認します。自身の体は最大限遮蔽します。

……としか説明が無かったのですが要するにリーンです。壁際から足など出さないよう注意。




参考画像(Photo:Bundeswehr)






最後に大変良い参考動画を載せて終わりです。

„Klar zum Gefecht“→装填を行いPSKを実施する
„Anschlag!“→武器を構える
„Übungs-Ende“→行動の中断
„Nachladen!“→弾倉交換
などのコマンドも要チェック。




次回はP8編になるかと


Tschüs!!

  
タグ :nSAK

Posted by Nekotin at 20:28Comments(0)ドイツ連邦軍

2016年07月10日

初期アフ風ズボン ~ドイツのそよ風を添えて~



「初期アフ」の定義に揺れるブンデス界隈……

当初の公的な情報によればBWのアフガン派遣は2002年1月からということなのですが、
実際のところ2001年末よりOEF派遣がなされたので~なんて言ってるとややこしいことに。

今回は00年代はじめ、南部での偵察任務や洞窟の掃討作戦に従事する人向けのアイテム。




Einsatzkampfhose, 3FTD
Scharrer "2002"



膝当て、カーゴポケットが単色ナイロン生地となっているモデルです。

アフガニスタン派遣初期の特殊部隊を象徴的するアイテムの一つかと。







股ずれ対策ですがこの部分が単色になっているとちょっとマヌケですね……






コットン80% / ポリエステル20%仕様の生地。当時のスモックもこの割合です。

年代によって混紡率は変わってくるようで2010年代には65%/35%に。







う~ん……2003年ぐらい? 暑い時期なのか寒い時期なのかもよく分からない一枚。

注:後に判明したのですが05年の画像だそうです。

2003年10月に特殊部隊のOEF派遣が打ち切りとなるのでそれ以前の画像かと思います。
2005年からISAF組としてアフガン派遣が再開されるのですが判断要素が何とも微妙……
車両と頻繁に写るようになってきた時期が2002年後半~2003年なのでそのあたりかと。

2002年1月プラタハーでシールズと行った要人捜索ではこの単色まじりではないんですよね。


ちなみにポケットを漁ったら2002年6月付けの丸まったレシートが出てきました。
キャンディーなどを買ったようで支払はEURO、これの意味するところは一体。







同じシチュからもう1枚。矢印が浮かんでいるのはAFSOCからアタッチしたCCTだとか。

OEFにおける陸軍特殊部隊(KSK)との関わりから察すると22nd STSあたりでしょうかね。
陸特隊員もフランスでFACの訓練を受けていたようですが米軍はそれを認めなかったとも。


注:指摘がありましたが3rd SFGの隊員だそうです。05年6月から10月まで随行。







2004年テキサスでの訓練。



肘当てが単色ナイロン生地になっているスモックも機会があれば入手したいですね。

どんな形にまとめていくかはまた今度~



Tschüs!!

  

Posted by Nekotin at 20:40Comments(0)ブンデス衣料