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Posted by ミリタリーブログ at

2016年02月27日

虎や馬の話





今回はLindnerhof Taktikのメディックポーチを4点ピックアップします。


では早速左上から……





一発目からメディックポーチじゃねぇ、と思った方……


左様でございます







ただ背面にはAbreissplatte(ドロップパネル)Gen.2が付加されています。
この状態で放出されてきたので貴重な存在ですね。

(止血帯もそのままにしてあります)





ベルクロとドットボタンにより(緊急時に支障が出ないよう)ポーチを引きはがすことができます。
ポーチの自重で脱落せぬようGen.2モデルにはワイヤーも追加されています。







続いてはBFGが原型と思しきTraumasatztasche(トラウマキットポーチ)。






マリスクリップによりMOLLEに接続されるのですが……






フラップを開いて中身を脱皮させることができます。
Abreissplatte無しにキットをリムーブできるわけですね。







中身は2つ折りにされていて広げるとこのように。
エラスティックバンドによってキットを保持します。







Traumasatztascheより古典的なつくりのMedictasche RV
タクティカルテイラーが元ネタみたいですね。

左が08年検品の旧マテリアル版、右が15年の新マテリアル版です。







世代は同じGen.2なんですがコマ数が異なります。
横幅はほぼ変わらないんですがピッチがね……







新しい方(上)が若干縦長ですが、底部の奥行きは古い方(下)が大きい。






内部構造にはほとんど違いはありません。
2つあるメッシュのポケットにキットを収納します。






MedictascheとTraumasatztascheのタグを比較。
(結局どちらも“Medictasche”なんですが……)

“pers”とあるのはおそらく“persönlich”か何かの略だと思われます。
「個人用」という意味ですね。
大柄なポーチなんですがあくまでIFAK等の個人向けキットが前提となっています。






~~使用の様子~~

LHTなだけあって特殊部隊や空挺の強めな部隊に集中するのですが、
特殊な事情を持つ製品ではないので使用例は広範囲に分布してます。

ユーティリティポーチの流用については確認しづらいので置いておくとして……





12年の陸軍特殊部隊。マルチカムのTraumasatztascheはこの頃から彼らによって使われ始めました。
中にはBlue Force Gearのトラウマキットポーチも混ざっていたり2個イチになっていたり……






10~11年頃?の特殊部隊。このポーチではAbreissplatteの併用を多く見かけます。

しかし取り付け位置をチームで統一したりするもんじゃないんでしょうか、せめて左右は……


まぁメディックポーチの位置はいろいろです。




Tschüs!!

  

Posted by Nekotin at 19:47Comments(0)LHTナイロン

2016年02月18日

Chest-Rig 2teilig



ドイツ語で「チェストリグ」に相当する言葉ってあるんでしょうかね。

プレキャリは“Plattenträger”、アーマーベストだと“Schutzweste”なんで外来語そのままってのはちょっと珍しい気がする。





Lindnerhof Taktik

Chest-Rig 2teilig


……………………………………………………………………


プレキャリの進捗が思いのほか良いのでチェストリグにも挑戦。

LHTの2ピースモジュラーチェストリグです。これはGen.IIモデル。
元ネタはTac-Taiの2ピースMAVですね。





MOLLEは片側3行9列と拡張性の高いサイズ。
マグポやユーテリティをKSKベストに近い形で配置することが出来ます。

さらにMOLLEパネルは袋状になっておりマグや無線機の収納が可能です。








2ピースということで着脱はベスト感覚で大分楽なのですが、
それでも付属のハーネスが煩わしいのでXハーネスに換装。

タグが表に配される製品と言うのも珍しい……。MAVの影響でしょうか。








やっぱり付属のハーネスは評判が良くないのかこの形で見かけることが多いです。
ここまでやると使い勝手がほぼモジュラーベストなんで便利かと。








さらなる追加要素としてBIBパネル。
1ピースタイプとの相性がいいんですが2ピースにも対応します。

こちらも袋状なのでアドミン的なポケットとしても。








3行8列なのでかなり拡張されます。横コマ数はプレキャリよりデカい。
ホルスターを取り付る際や、小さ目のポーチを追加する際に良いかと。






~~使用の様子~~

1ピースタイプと合わせて様々なとこで見られます。
最近だとマグポ縫い付けのライトタイプも見かけますね。




G3との併用例。着脱が容易なチェストリグはDMR射手や狙撃手からの評価が高いのかも。
両サイドにダブルマグパネルとスッキリ目のセッティングがそれらしさを醸してます。





空軍保安部隊から。こちらもマグポはオープントップなのですが珍しいBE-X製。
IdZアーマーやSKアーマーに高い拡張性を付与できるのは大きな利点です。

ちなみにこの人はキットリストが出回ってるので参考にどうぞ。



偵察系の軽めの装備だとアーマー無しでそのままとか、変わったところだとLHTプレキャリと重ね着していたりと
いろいろなシチュエーションに対応できる装備なんで私の周りでもユーザーが増えてほしい。

1ピース、2ピースともにお勧めです。Xハーネスもね。





ポーチの準備はできているので気が向いたら盛ります。

その前にブログの方ではメディックポーチをまとめるかも。



Tschüs!!

  

Posted by Nekotin at 20:03Comments(0)LHTナイロンチェストリグ

2016年02月13日

LHBw Day-Pack



MunroなんだけどMunroじゃない



Berghaus Munroを原型としたLHBw供給のデイパックです。

LHBwは連邦軍に衣類品や装備品等を供給、また保守管理するために設立された企業で、
2003年以降連邦軍に対して多種多様な官給品を納入しています。





タグにある通りこのデイパックは110Lルックザックに付属するキット品。
ちなみに110LルックザックもBerghaus Atlasを原型としたもの。



※あえて「原型」と書いていますがこの製品がBerghausの許諾の下で作られているかはいまいちはっきりしません。
最初はOEMのようなものかと考えていたんですが、調べてみると「レプリカ」や「コピー品」といった性質に近いようです。





オリジナルMunroとの相違点としてまず刺繍の有無が挙げられます。
LHBwデイパックにはBerghausともMunroとも表記されておりません。

オリジナルは艶のあるOD生地ですがLHBw版はグレーに近いくすんだ色合いでちょっとペラい。


この辺はLHBwによる「品質管理」の結果と思われ、この場合の「品質」とは納入価格に応じた必要最低限の品質、という意味でしょう多分……





ファステックスはオリジナル同様UTXですがモールドがLHBwロゴに。






LHBw版にはBERGBUCKLEのモールド無し。






オリジナルと同様にアルミフレームが挿入されていたものと思われますがこの個体には無し。




~使用状況~

といきたいところですがLHBwとはっきりわかるようなフォトってなかなか無いんですよね。
(110Lの方はそれと分かるフォトが見つかるんですが……)

オリジナル版を調達するかLHBw経由で110Lとセットで調達するかは部隊によって異なるようですし。



極端な事を言えばBerghausのオリジナルMunroは個人購入で説明が付きますが、
支給品はどこに何が供給されているかばらつきがるのでかえって面倒という事態。





「迷ったら民生品」か「せっかくだから官給品」というジレンマを残しつつ、


Tschüs!!

  
タグ :LHBw

Posted by Nekotin at 14:53Comments(0)ブンデスナイロン

2016年02月09日

収納(ぶっこみ)の拓


“待”ってたぜェ!!

この“瞬間(とき)”をよぉ!!





今回はLUCIEを収納するためのNVGポーチについて。
イミテーションモデルがやってくるまで適当に放置されてました。

Lindnerhof Taktik製なんですが今回はウクライナメイドのレプリカも一緒に。






左がレプリカ、右がLHT実物です。

ウクライナレプは再現度の高さに定評がありますがLUCIEポーチに関してはご覧のとおり、
ファステックスが実=20mm(UTX)に対してレプ=25mm(ITW)となっております。



(レプが年代差によるバージョン違いを再現した可能性はあります)

5fb生地は非常によく似ており同一のものかもしれません。LHT的には少し古いマテリアル。

生地の中には中綿としてウレタンパッドが仕込まれているようで収納物品を柔らかく保護する構造。






ナイロンテープにははっきりとした違いが。
寸法もレプの方が少し大きめにとられています。







実ポーチにイミテーションモデルを収納。
少々きつめですが収納可能。

(イミテーションモデル制作者曰く実LUCIEより少し大きめかもしれないとのこと)







使用の様子は陸KSK広報画像から。
LUCIEポーチはほとんど特殊部隊から見つかっており、
支給のプレキャリキットに含まれるものと考えられますが、
タグが付いていないのでその辺りはあやふやです。

(切り取られているわけではなく最初から付いていません)






左の人はGO-BAGの陰、右の人はこのフォトだと見づらいんですがショットシェルポーチの隣。
ベルトかカマバンに装着される傾向が強め。

しかしながらこのNVGポーチはそう頻繁に見かける物ではありません。
ダイレクトアクションとなると夜間に遂行されることが多いでしょうし、
NVGは常にマウントに装着しっぱなしということも考えられますので、
NVGをポーチに収納する必要性は薄いのかもしれません。

あるいはNVGポーチの代用として各種ユーティリティを用いているとか。
ある動画だとハイドレーションポーチからLUCIEが出てきてましたし……

そういえばこのポーチはBONIE-Mとの併用例もあるんですよね。
NVGだけでなく光学機器や精密電子機器の収納にも適しているかも。




Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 19:47Comments(0)LHTナイロン

2016年02月07日

LUCIE NVG imitation model



こんな最高にクールなアイテムをネタに出来る日が来るなんて……

届いたばかりのホヤホヤです。





LUCIE NVG

若妻氏謹製のイミテーションモデルです。





CADデータから書き起こし3Dプリンタを利用して生産されたという魂のこもったモデル。
非常に強いこだわりを感じさせるつくりで細部までしっかり再現されていますよ。

LUCIEと言えばBWで広く用いられている小型軽量が売りの疑似双眼NVGです。
手に取ったときの感想も「おわっ小さい!

マニアな喜びとニヤニヤを与えてくれますね。







3Dプリントの精度にも驚かされました。スイッチ基部のモールドもご覧のとおり。
小さなポイントにも丁寧さが失われていないため確かな存在感が演出されています。







特徴的な青い対物レンズもしっかりはまっています。ゾイドで言うゾイドコアに相当する部分でしょう。
対物レンズカバーは紐でぶらんと垂れ下がっている様子が印象的なのでセットされているのは嬉しいですね。







疑似双眼の接眼レンズも手を抜かずきっちり再現。
LUCIEを跳ね上げてもかっこよさを損なわない配慮ですね。






M826ヘルムにマウントを装着していざ合体。

楔形状による接合なんですがガタ無く、キツすぎず丁度良い加減でマウントできます。すげぇ精度だ。
跳ね上げ時のカットオフスイッチと思われる磁石部分もバッチリ並行出てます。





やはり形あるものを実際に手に取って色々試してみると新しい発見があるもので、
LUCIEマウントの角度を詰め物で調整しないと上手く平行が出ないとか、
アダプターや組み換えで高さを稼がないと接眼レンズが目の高さに合わないとか、
ミリフォトの観察だけではあいまいだった部分がはっきり体感できてきます。

(マウント本体にも各種調整機能はありますがそれだけでは対応しきれない部分も)


ブンデスクラスタ震撼の若妻LUCIEは先着による一般販売も予定されているとのこと。

今後大注目のアイテムになること間違いなしです!



Tschüs!!



  
タグ :LUCIENVG

Posted by Nekotin at 13:55Comments(0)ドイツ連邦軍