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Posted by ミリタリーブログ at

2017年05月12日

BWな襟巻





今まで撮影の際にアイテムの下に敷かれていた官給のシェマグ(シュマグ)。






柄物同士で背景としては相性良くないなと思いつつ他に変わるものが無く使い続けており、
この官給型シェマグそのものについてピックアップすることって今までなかったんですよね。

まぁ物としては黒とベージュの100cm四方程度のスタンダードなシェマグです。


追加で購入して分かったんですがこれパターンがあるのか……







末端の処理に黒い繊維が全辺に渡ってまじっているタイプとそうでないタイプ。

前者はさらっとした手ざわりで後者は厚くふわっとした感じ。







タグは全く同じ(LHBwの調達番号は違いますが)。

書類上の供給元はASMC(らしい)ですがタグへのロゴが禁じられているため確認出来ず。

調達上の名目は「SHEMAG SPEZIAL-/ EINSATZKRAEFTE」となっており、
日光、風、砂、寒さからの防護を目的として派遣部隊向けに供給されています。







シェマグを綺麗にまとまりよく首に巻くのって案外訓練が必要ですよね……
マフラーからフェイスガードとしてまで幅広く使えるアイテムであります。







マルチロールなアイテムですが下に敷きっぱなしはあんまりなので代打探したいですね……





Tschüs!!
  
タグ :SHEMAGLHBw

Posted by Nekotin at 20:11Comments(0)ブンデス衣料

2017年05月05日

EKB/EKH





特殊部隊向け衣料の中心的な(あるいはそうであった)存在

Einsatzkampfbluse & Einsatzkampfhose

それぞれ上衣と下衣ですがEKB / EKHと略せるので今後はその表記に統一。








EKBは11年Scharrer製をベースに見ていきましょう。

最初に目を引くのは特徴的な胸部の大型ポケット(装具で隠れる部分ではありますが)。








もう一つの特徴、腕部の傾いたポケットと正方形のベルクロベース。







ポケットはボタンフライでスタンダードブルーゼ同様左側にペン挿しが付きます。

古いモデルだと胸部腕部ともにボタンが露出したタイプに。







参考、手前の人がボタン露出タイプ








Einsatzkampfjacke(スモック)と異なりジッパーもボタンフラップもアクセス先は同じ。

脇にはベンチレーションとしてのメッシュ。








左側底部には予備のボタン。カナディアンボタンなので壊れても繕いやすいのでしょう。
(胸ポケットのジッパーと袖のベルクロを除きすべてボタン開閉となっています)






3fbは08年Scharrerから。11年5fbと構造的な違いはないようです。






ここにハーケン側ベルクロが残ってるとちょっとお得な気分に。







11年Wahlerでは長方形に。ただこれ手縫いで後付のような……







11年Wahlerでは胸部ポケットのジッパータブが紐になっています。
Wahler特有の仕様なんでしょうかね。



手持ちのEKBは08年Scharrer(5fb)、11年Scharrer(5fb)、08年Scharrer(3fb)、11年Wahler(3fb)で、
いずれも混紡率はコットン65%/ポリエステル35%でした。

もっと古い年代のサンプルが欲しいところですね……









つづいてEKHを3本比較。ボタンの位置、色などに注目。






Feuchterのみ膝がナイロン生地のschwer仕様。
ScharrerとKöhlerはleicht(もしくはtropen)仕様。

Feuchterの混紡率はコットン80%/ポリエステル20%という具合。
(schwer仕様は00年代半ばに混紡率が65%/35%に変更されてる模様)

Scharrerはleicht仕様としては一般的な65%/35%、Köhlerは85%/15%と変化球気味。
画像無しですが3fbのKöhler03年製schwer仕様は手持ち3本すべて80%/20%でした。
このあたり熱帯仕様ほどコットン率が上がるようなのですが試行錯誤が垣間見えますね。
最終的にどれも65%/35%に収束していくようですが迷彩生地を統一したいのでしょうか?

年代が離れているので傾向を掴みづらいですがFeuchterでは裾が無地。







膝パッドは多分Feuchterに付属してきたもの。抜かれていることも多いです。
他の例でいうと3fbの03年Köhlerではただのウレタンマットでした。

この辺ももう少しサンプルを集めてみたいですね。







おまけのブリーチフード(レプリカ)。"KSK Bilder"に載ってる例のアレです。

名前から察するにブリーチ時の破片から頭部や顔面を保護するための物のよう。
フード仕様のEKBの襟の裏にはベルクロがあり、そこに貼り付ける形で固定します。





(Photo:GDK)

参考として手前の人の襟の裏に注目。腕ポケットのベルクロも大きく特殊な仕様。








ここまでまとめて分かったことといえばこの程度じゃなんも分からんということぐらいです……
WattanaやFEC.SAも製造しているはずなので入手して各年代比較してみたいですね。

スタンダードブルーゼなんかも以前は割とガチャ感覚でまとめ買いしていたんですが、
細かい仕様が気になってくるとオークションで狙い撃ちなんぞ始めてしまうのと同じで、
EKB/EKHも今後はピンポイントに入手して細かい仕様を追跡していきたいですね。






Tschüs!!

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Posted by Nekotin at 20:32Comments(0)ブンデス衣料