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Posted by ミリタリーブログ at

2022年10月10日

お引越しリベンジ



引越しリベンジということでBlogger版への移転を進めてます。

移転できたエントリから削除を進めていきますので、「アレがないな……」と思ったらBlogger版を訪れていただくようお願いします。

  
Posted by Nekotin at 20:03Comments(0)挨拶

2022年06月11日

Kampfhose, IdZ-ES



IdZ-ESの一環で導入された新型Kampfhose (Kampfanzug Hose)です。

以前取り上げたKampfjacke, lang/kurzと共にアウターセットを構成する品ですが、こちらはKBS SKより前のモデル。

基本的にはEinsatzkampfhoseの発展型と言えます。








膝パッドはソフトタイプとハードタイプがセットされますがハードタイプのみ付属してきました。







大型カーゴポケットはEinsatzkampfhose由来でさらにKBS SKに引き継がれます。

KBS SKでは底部がナイロン地になっているので試験運用中に擦過が問題になったのでしょう。








Einsatzkampfhoseでは露出していたポケットを引き締めるためのバンド。
引っかかりをなくすために生地内に埋め込む方式をとったようです。








裾部分はメッシュ地です。害虫の侵入を防止したり、小石がブーツに入ることを防ぎます。
メッシュの裾についているスナップボタンのループはブーツの靴紐に通してずり上がりを防止するためものです。

ここがメッシュ生地なのはトロペン版だからということのようで、5FTDノーマル版ではウィンドブレーカ生地となっているようです。
(ただしKBS SKではどちらの場合もメッシュ)








ボタンとフックループで様々なサスペンダーに対応します。



参考資料:Calpis Is Justice





Tschüs!!  
タグ :IdZ-ESIdZ

Posted by Nekotin at 10:54Comments(0)ブンデス衣料

2022年06月04日

Kampfjacke, lang 3FTD



"Kampfjacke, lang"です。

前回取り上げた"Kampfjacke, kurz"はKBS SK版なので、今回のlangとはちょっと形状が違います。

(KBS SK版のlangもちゃんと存在しますがIdZ-ES版とはカッティングが異なります)








特徴的な襟の内生地はKBS SK版にも引き継がれました。








IdZ-ES版のlangには肩パッドが仕込まれています。生地も少し硬いものが使われている様子。
これは縫い込みで取り外すことはできません。アーマーやバックパックの負荷を和らげるためのものと思われます。
IdZ-ES版のkurzも同じように肩パッドが仕込まれていますが、KBS SK版ではどちらにおいても削除されました。









左胸にはネームテープ用ベルクロとスリップオン階級章用のタブが。

胸ポケットはサイドジッパー式で脇から手を差し込む方式です。身分証を入れる程度の役割だと想像できます。
アーマー着用時のアクセス性を意識したのでしょうか。ちなみにポケット内側はメッシュ生地となっています。
IdZ-ES版のkurzも同じような構造ですが、KBS SK版では全く異なる形状のポケットとなっています。









上腕部のポケットもKBS SK版とはちょっと違う構造。









ジッパーポケット内にはミニポケットとコードを括り付けるためのループが備えられています。








ベルクロ部はポケット状になっており、一部がペン挿しとして使えます。









内部にはこのようなループが収納されています。
アームバンドなどを吊り下げるためのもののようです。










右腕側にはペン挿しがない代わりに黒い紐が付けられています。
仕様書によるとUSBを括り付けるためのものだとか。









肘パッドはハードタイプ(左)とソフトタイプ(右)がセットされます。
同時セットが可能でハードが外側、ソフトが内側という考え方のようです。

ちなみに肩パッドもソフトタイプと同じマテリアルが使われていると考えられます。感触が同じなので。










ベンチレーションは脇腹から上腕までひとつながりになっています。









下腕ポケットにはマリ行きの空軍用航空券が入ってました。








ジッパーとベルクロとボタンの3方式を併用。
スモックだとこうした組み合わせがありますが、ジッパーとベルクロを並列にしてボタンを裾側に配置している点が珍しい。
(ジッパーとボタンを並列にして裾側のみベルクロで補うという方法はスモックで度々見られます)









2枚あるボタンのうち1枚、下側のみ切り取られていました。邪魔だったのでしょうかね。







裾の大型ポケットは前後合わせて5つあります。本格的なスモックに迫る勢いです。
この位置であればアーマーを着用しててもアクセスできるはず。
KBS SK版ではこのポケットの一部にファステックスを使っているので容易に識別ができます。









これらのポケットにはすべてサイドアクセス用のジッパーが付きます。






前回のKBS版kurzは2014年Blücher Systems製で、今回のIdZ-ES版langは同年Gustav Wahler製です。
同じ製造年ですがジッパータブが異なります(Blücherはプラ、Wahlerは布)。

この他にもIdZ-ES版とKBS SK版では細かな点がいろいろと異なります。
(本来はkurzとkurz、langとlangを比較すべきでしょうがまだ入手していないので……)



Tschüs!!

  
タグ :IdZ-ESIdZ

Posted by Nekotin at 11:55Comments(0)ブンデス衣料

2022年05月22日

Kampfjacke, kurz KBS SK 3FTD



"Kampfjacke, kurz"の3FTDバージョンです。

製造はBlücher Systemsで、2014年製。


以前5FTDバージョンを取り上げているのでこちらもどうぞ。

構造的には同じものです。

追記:こちらは純粋なIdZ-ESモデルではなくKBS SK版として再設計されたモデルです。








特徴的な襟の内生地。
製造元の違いなのか年代の違いなのか不明ですが、この部分がコヨーテブラウンのものもあります。
相変わらず迷彩生地自体はペラペラで、ミドルレイヤーとのレイヤリングを前提としていることが分かります。








左胸ポケット(ベルクロ側)には消しゴムが入れっぱなしになっていました。
いかにもドイツらしい2色消しゴムです。鉛筆も入れたままにしてほしかった。








同じくジッパー側には官給メモパッドが仕舞われっぱなしに。
書き損じ程度の情報しか書かれていませんでしたので詳細は不明。








5FTDを書いてた時には気づかなかったのですが、裾の内側に小さなポケットが付いています。
これこそ消しゴムを収納するのにちょうどよさそうです。








肘部には本来もっとしっかりしたパッドが入っているものと思われますが、ハンペンの切れ端のようなマットが入っていました。







左下腕のポケットからは耳栓とタブレットのゴミ。耳栓はハワードライトのPROTIPSでした。

タブレットの方はIbuHEXALという鎮痛剤。バファリンみたいなもんでしょうかね。
痛みに耐えながら任務を遂行する前の持ち主の姿に涙が出ます。








右側からも同じ耳栓が出てきました。





kurzがあればlangもある、ということで次回はKampfjacke, langです。

Tschüs!!


  
タグ :IdZ-ESKBS

Posted by Nekotin at 21:07Comments(0)ブンデス衣料

2022年03月05日

例のハイドレーション



フォトで見かけて気になった人も多いでしょう、例のハイドレーションです。








なんでも迷彩柄でつくらせちゃう今の時代の連邦軍が、OD一色の装備品を調達するのはもはやちょっとした異常事態です。

実際のところIdZ-ESの枠組みでは3FTD/5FTDの迷彩ハイドレーションバッグが調達されています。
にもかかわらずどうしてこのようなODのハイドレーションを調達したのでしょうか。









イラクのエルビルに派遣された部隊から。まさに「特徴がないのが特徴」な状態ですぐ識別できます。
専用のハイドレーションがセットされる本格的なIdZ-ESとは別に、海外派遣で支給される簡易なIdZ-ESの一部なのかもしれません(※)。
いままで支給してきたソースバガボンドWXPキャメルバック・ホットショットの後継品とも解釈できそうです。


※IdZ-ESの支給度合いにも部隊や状況でムラがあるようで、安定化ミッションのような海外派遣組だと3FTDの衣服とアーマーとヘルメットだけがIdZ-ESで銃はA1/A2なんてギャップがあったりしますよね。国内や欧州内で国土防衛/欧州防衛に備える5FTDのIdZ-ESとG36A3でガチガチに固めた部隊とはあきらかに支給形態が異なるように見えます。









裏側を見るとMOLLE対応していることが分かります。MOLLEタブは長く、これを利用してザックのように背負うこともできます。
今まで支給されてきたWXPやホットショットではフックやループで適当に付けてね、だったのですがこれで大分進化しました。










製造はソースバガボンドシステムズです。同社のウェブサイトを見ても類似のモデルはなさそうなのでオリジナルでつくらせたのかもしれません。
したがって型式不明ですが、NSN上の名称は「SACK, TRINKWASSERVO」です。

ちなみに新品なので飲み口にシュリンクがされたまま。











中身はホースジョイントがないタイプです。バッグと合わせてなるべく単価を下げようとしているようにも見えます。
一回の海外派遣で使い捨てにしてしまうような考えで調達しているのかもしれませんね。










マリ派遣部隊から。繰り返しになりますがあまりにも特徴がないのでかえってすぐ認識できます。








昨年のカブール空港避難作戦から。
こうした急を要する現場でも見られるということは、(緊急の)海外派遣用の装備の在庫的なものがあってそこに含まれているということなのかもしれません。

国内配備の部隊や欧州防衛系の部隊で見かけることはないのですが、もしかしたら派遣帰りの兵士が今後使うことがあるかもしれません。





Tschüs!!  

Posted by Nekotin at 20:44Comments(0)ブンデスナイロン