2017年05月27日

重ヘルム





"Gefechtshelm Schwer"といえば特殊部隊やEGB向けに調達されたヘルメットであります。
ご存知のようにLeicht(軽)ですとTC APHなのですが、Schwer(重)の方はTC 3000なんです。







今回やってきたのはツヤ控えめでマットグレー風味な仕上げのものです。
ツルテカなイメージだったんですが改めて画像漁ると割と混ざってますね。

この辺は調達年次の違いでいろいろバリエーションがあったりするんでしょう。







TC3000とTC2000の区別って長い間曖昧なままだったんですが、なんとなく耳の膨らみが違うかな……
TC3000の方は膨らんでいる部分が扁平気味なように見えます。

あとは……トルクスボルトもTC2000との違いってことにしちゃっていいんでしょうかね……







参考に手持ちのTC2000。こっちは耳の浮出しがきれいです。
こうしてみると結構大きな違いとして認識できるのでは……?







MSAステッカーの上からLHBwステッカーが貼られているようで、本当にTC3000なのかは確認できず。






頭頂部には前の持ち主のヒントらしきものが。






参考例はEGB戦力の一部を担うFschSpezZgから。

EGB隊員にはLeichtとSchwerが両方とも支給されているはずなんですが、
実使用の様子を見るにどちらを使うかはある程度偏りがあるように見えます。

FschSpezZgですとAPHの代わり(?)にSFカットなんぞを良く見かけますね。







EGB中隊(3./261)からも。変に盛りつけたりしないバニラ状態が一番かっこいい。





さらにEGB中隊(4./373)から。この訓練はチームごとの特徴が表れてて良い感じ。

Leichtを使うかSchwerを使うかの判断は個人に任されるところもあるのでしょうが、
4人1チームで統制して揃えていたりすると隊の集団性が感じられてアツいですよね。

EGBというと集団性と個性の絶妙なバランスが魅力となりますので肝としたいところ。







疑わしきは罰していく姿勢で海軍から。BEK(臨検隊)もTC3000なのでしょう。
調達名不明ながらKEK(沿岸歩兵部隊)もどうもTC3000のようですしね。






Tschüs!!
  

Posted by Nekotin at 20:28Comments(0)ドイツ連邦軍

2017年05月19日

ぶるぶる





Feldbluseについては前にも簡単に書いたんですがベーシックなものほど奥が深いということなのか、
ここらでもう一度見直していきたい……というか今後も定期的に見直して蒐集にフィードバックしたい。

PDCAサイクルかな……


手持ち品を増やしたのでまたまたざっくり見ていきます。






92年Köhler製の右上腕部にポケットが付いた「モデル1」。
「モデル1」「モデル2」の分類は「Das Ausstattungssoll der Heeresangehörigen der Bundeswehr von 1955 bis 2010」による

90年代初め、Bekleidungskonzept 90の名目で支給が開始された迷彩服の最初の型であります。
ごく初めの頃(90年)に供給されたMarquardt & Schulz製は多少プレミアが付いていたりするのですが、
同じ型でも91~92年製造分は良く見かける「モデル2」と同様に簡単に入手することが出来ます
(混在してます)。

M&Sは試作屋(?)のような性格らしく80年代の試作迷彩服などでも知られているかと。89年の上腕に階級章用ベルクロベースが付いたやつとか。






ランプ取り付け用のボタン、胸ポケットのベルクロ併用フラップも「モデル1」の特徴として挙がります。

ボタンが黒く染まり切っていないのもポイントか。








ジッパーはYKKのスリムなタイプ。後の年代になるとゴツいタイプになります。







左胸には内ポケットを備えています。







94年Kayser製の過渡型。前述「モデル1」と後述「モデル2」の中間に相当。

ポケットは左に移りましたがランプ用のボタンと内ポケットは残留、胸ポケットのベルクロは削除されました。
ソマリア派兵の影響か93年頃からこのスタイルのようで、これ以降生産分は後述の「モデル2」に該当します。








スタンダードな状態(?)として知られるモデル2の例としてKöhlerの95年製。

ランプ用ボタンと内ポケットが削除されますがここまで脇のベンチレーションホールは維持されたまま。
手持ちの97年製にも見られるので00年前後で削除されたんでしょうがこれもサンプルを追いたいところ。






ごく簡潔に「モデル1」の例で1996年IFORから。ワッペン縫い付けもたびたび見られますね。


どんな装備にも設定した年代に合った狙い目が存在するものかと思いますが、
「導入して数年間」は仕様が安定しないのでちょっと厄介な年代といえましょう。


驚くべきことに、この分野に熟練した方々となればドットの色彩やサプライヤーから
支給された部隊を読み解くと言いますから、基本といえど精進は欠かせませんね。



Tschüs!!

  
タグ :Feldbluse

Posted by Nekotin at 20:29Comments(0)ブンデス衣料

2017年05月12日

BWな襟巻





今まで撮影の際にアイテムの下に敷かれていた官給のシェマグ(シュマグ)。






柄物同士で背景としては相性良くないなと思いつつ他に変わるものが無く使い続けており、
この官給型シェマグそのものについてピックアップすることって今までなかったんですよね。

まぁ物としては黒とベージュの100cm四方程度のスタンダードなシェマグです。


追加で購入して分かったんですがこれパターンがあるのか……







末端の処理に黒い繊維が全辺に渡ってまじっているタイプとそうでないタイプ。

前者はさらっとした手ざわりで後者は厚くふわっとした感じ。







タグは全く同じ(LHBwの調達番号は違いますが)。

書類上の供給元はASMC(らしい)ですがタグへのロゴが禁じられているため確認出来ず。

調達上の名目は「SHEMAG SPEZIAL-/ EINSATZKRAEFTE」となっており、
日光、風、砂、寒さからの防護を目的として派遣部隊向けに供給されています。







シェマグを綺麗にまとまりよく首に巻くのって案外訓練が必要ですよね……
マフラーからフェイスガードとしてまで幅広く使えるアイテムであります。







マルチロールなアイテムですが下に敷きっぱなしはあんまりなので代打探したいですね……





Tschüs!!
  
タグ :SHEMAGLHBw

Posted by Nekotin at 20:11Comments(0)ブンデス衣料

2017年05月05日

EKB/EKH





特殊部隊向け衣料の中心的な(あるいはそうであった)存在

Einsatzkampfbluse & Einsatzkampfhose

それぞれ上衣と下衣ですがEKB / EKHと略せるので今後はその表記に統一。








EKBは11年Scharrer製をベースに見ていきましょう。

最初に目を引くのは特徴的な胸部の大型ポケット(装具で隠れる部分ではありますが)。








もう一つの特徴、腕部の傾いたポケットと正方形のベルクロベース。







ポケットはボタンフライでスタンダードブルーゼ同様左側にペン挿しが付きます。

古いモデルだと胸部腕部ともにボタンが露出したタイプに。







参考、手前の人がボタン露出タイプ








Einsatzkampfjacke(スモック)と異なりジッパーもボタンフラップもアクセス先は同じ。

脇にはベンチレーションとしてのメッシュ。








左側底部には予備のボタン。カナディアンボタンなので壊れても繕いやすいのでしょう。
(胸ポケットのジッパーと袖のベルクロを除きすべてボタン開閉となっています)






3fbは08年Scharrerから。11年5fbと構造的な違いはないようです。






ここにハーケン側ベルクロが残ってるとちょっとお得な気分に。







11年Wahlerでは長方形に。ただこれ手縫いで後付のような……







11年Wahlerでは胸部ポケットのジッパータブが紐になっています。
Wahler特有の仕様なんでしょうかね。



手持ちのEKBは08年Scharrer(5fb)、11年Scharrer(5fb)、08年Scharrer(3fb)、11年Wahler(3fb)で、
いずれも混紡率はコットン65%/ポリエステル35%でした。

もっと古い年代のサンプルが欲しいところですね……









つづいてEKHを3本比較。ボタンの位置、色などに注目。






Feuchterのみ膝がナイロン生地のschwer仕様。
ScharrerとKöhlerはleicht(もしくはtropen)仕様。

Feuchterの混紡率はコットン80%/ポリエステル20%という具合。
(schwer仕様は00年代半ばに混紡率が65%/35%に変更されてる模様)

Scharrerはleicht仕様としては一般的な65%/35%、Köhlerは85%/15%と変化球気味。
画像無しですが3fbのKöhler03年製schwer仕様は手持ち3本すべて80%/20%でした。
このあたり熱帯仕様ほどコットン率が上がるようなのですが試行錯誤が垣間見えますね。
最終的にどれも65%/35%に収束していくようですが迷彩生地を統一したいのでしょうか?

年代が離れているので傾向を掴みづらいですがFeuchterでは裾が無地。







膝パッドは多分Feuchterに付属してきたもの。抜かれていることも多いです。
他の例でいうと3fbの03年Köhlerではただのウレタンマットでした。

この辺ももう少しサンプルを集めてみたいですね。







おまけのブリーチフード(レプリカ)。"KSK Bilder"に載ってる例のアレです。

名前から察するにブリーチ時の破片から頭部や顔面を保護するための物のよう。
フード仕様のEKBの襟の裏にはベルクロがあり、そこに貼り付ける形で固定します。





(Photo:GDK)

参考として手前の人の襟の裏に注目。腕ポケットのベルクロも大きく特殊な仕様。








ここまでまとめて分かったことといえばこの程度じゃなんも分からんということぐらいです……
WattanaやFECも製造しているはずなので入手して各年代比較してみたいですね。

スタンダードブルーゼなんかも以前は割とガチャ感覚でまとめ買いしていたんですが、
細かい仕様が気になってくるとオークションで狙い撃ちなんぞ始めてしまうのと同じで、
EKB/EKHも今後はピンポイントに入手して細かい仕様を追跡していきたいですね。






Tschüs!!

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Posted by Nekotin at 20:32Comments(0)ブンデス衣料

2017年05月03日

独海道中膝防御





アークテリクスのKnieschutzです。BWに供給されたもの。

このブランドのせいでArcteryx=始祖鳥だと思ってたんですが始祖鳥はArchaeopteryxじゃねぇか(怒)







ALTAのようなごっついニーパッドとは一線を画すデザイン。

ポチエチレンパッドにABS樹脂を貼ったシンプルな構造の割にはなかなかの販売価格ですよね。
きっとカナダは最低賃金とか高いんだろうなぁ……そういう問題じゃない……?

なんとなく画期的で快適そうな印象ですが、実際軽いのでずり落ちにくく膝の曲げ伸ばしも容易。







それでもNSNとASDが付いていなかったら買っていない程度のアイテムですが(正直者)。

ニーパッド自体あまり好かれていないのか限られた状況でしか見ないので装備集めの優先度的には低めといった感じ。
EGBのチームでいくぶん統制して着用している様子が見られるぐらいでしょうかね。彼らはALTAやBHIが支給されていますし。
特殊部隊なんかに言えることですが支給されていたら使う、ぐらいの感覚なのかもしれません。


この白ラベルはLHBwの調達仕様書による指定によって縫い付けられたもの。
Lindnerhof TaktikはAuftragnehmers=調達請負担当として記されています。
代理店契約してますしね。他のアーク系衣類の購買も絡んでいるんでしょう。

LHBwの調達仕様書によるとブラックとコヨーテが調達されているようです。



なお調達上の名称は"Knie-/Ellenbogenschutz"ということで肘にも適用できる……のか?





(Photo:GDK)

ということで主な供給先と思われる特殊部隊からアークタイプパンツとの併用例。





(Photo:GDK)

内蔵されちゃうともうほぼ物が分からない状態ですな……







このニーパッド、左右があるらしいのですがまさか上下ひっくり返されるとは思うまい……




Tschüs!!
  
タグ :ARCTERYX

Posted by Nekotin at 18:16Comments(0)ドイツ連邦軍